北海道は工場が多い？見学はできる？北海道の工場ならではの求人についても解説！

製造業を中心に北海道の産業についてご説明するとともに、工場見学が可能な工場をご紹介しています。また、北海道の工場で働くメリット・デメリットや収入（年収・月収・時給）についても記載しています。北海道の工場での派遣就業をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

北海道の産業は？

北海道の産業は、広大で豊かな自然環境を活かした第一次産業がメインです。代表的な産業としては、十勝平野を中心とした「畑作」、石狩・上川地方を中心とした「稲作」、道東地方を中心とした「酪農」、函館や根室、釧路、オホーツク沿岸などを中心とした「漁業」、道北地域で盛んな「林業」などが挙げられます。

農林水産資源が豊富な北海道は特に農林水産業が盛んであり、農業産出額、漁業生産額、および木材生産の産出額は全国1位となっています。また、新鮮な生産物を活かした「食品加工業」や、良質な木材を使った「紙パルプ製造業」も有名です。

北海道の製造業は？工場が多いって本当？

上述のとおり、北海道は食品加工業や紙パルプ製造業が盛んですが、製造業全体で見ると、産業全体に占める割合は10.0％と全国平均（20.7％）の半分程度になっています。とはいえ、近年は自動車産業関連企業が相次いで北海道に進出しており、このような企業との取引を拡げる企業や、農林水産業の作業効率化・高付加価値化を支える機械を製造する企業などが増加傾向にあります。

2019年の製造品出荷額等は約6兆488億円で全国19位。出荷額の構成を業種別に見ると、食料品製造業が約2兆2,090億円（全体の36.5％）ともっとも多く、次いで、石油製品・石炭製品製造業（約7,848億円、全体の13.0％）、鉄鋼業（約3,953億円、全体の6.5％）となっており、これら3つの産業で全体の56.0％を占めています。

また、2021年の工場立地動向調査によると、北海道の工場立地件数は19件で全国17位でした。業種別では食料品が8件と最多でした。

北海道にある工場見学が可能な工場

北海道は、多くの食料品メーカーが工場を構えています。こちらでは、工場見学が可能な施設をいくつかピックアップしてご紹介します。なお、新型コロナウイルスの影響で工場見学を休止している工場もありますので、事前にご確認ください。

キリンビール 北海道千歳工場

キリンビール 北海道千歳工場の工場見学は、「キリン一番搾り生ビール」のこだわりや美味しさを存分に体感できる、ビール好きの大人が楽しめるツアーです。酵母になったような気分で、発酵の工程を楽しく見学することができます。見学の締めくくりは、テイスティング会場で「一番搾り」を味わいます。

• 見学料：1人500円（20歳以上の方）、19歳以下は無料
• 所要時間：約90分（工場見学65分、テイスティング25分）
• 所在地：北海道千歳市上長都949-1
• お問い合わせ先：0123-24-5606

サッポロビール 北海道工場

サッポロビール 北海道工場の工場見学では、ブランドコミュニケーターに案内してもらいながら、ビール造りの工程を見学します。仕込みや発酵、パッケージングなどを見学したら、その後、昭和後期のサッポロビールの代表的なパッケージデザインを見ることもできます。最後に、できたての「サッポロ生ビール黒ラベル」と北海道限定「サッポロクラシック」を試飲します。

• 見学料：無料（試飲2杯まで）
• 所要時間：約60分
• 所在地：北海道恵庭市戸磯542-1
• お問い合わせ先：0123-32-5802

ニッカウイスキー 余市蒸溜所

ニッカウイスキー 余市蒸溜所の工場見学では、ガイドツアーの形式で、ウイスキーの製造工程を見学しながら製造方法を学びます。また、ウイスキーの歴史やニッカの生い立ちなどを展示したニッカミュージアムや、創業者である竹鶴政孝と妻のリタが暮らした私邸の一部を見学することができます。

• 見学料：無料
• 所要時間：工場見学約40分＋試飲・買い物など約30分
• 所在地：北海道余市郡余市町黒川町7-6
• お問い合わせ先：0135-23-3131

カルビー 北海道工場

カルビー 北海道工場の工場見学では、「ポテトチップス」や「じゃがポックル」の製造工程を窓越しに見学することができます。

• 見学料：無料
• 所要時間：約90分
• 所在地：北海道千歳市北信濃779-4
• お問い合わせ先：03-5220-6282

明治なるほどファクトリー十勝

明治なるほどファクトリー十勝の工場見学では、チーズに関する様々な知識を知るとともに、チーズができるまでの工程を楽しく見学することができます。チーズの製造工程をラインから見学するだけでなく、実写とコンピューターグラフィックを組み合せた映像も用意されているので、より分かりやすく学ぶことができます。

• 見学料：無料（お土産付き）
• 所要時間：約70分
• 所在地：北海道河西郡芽室町東芽室北1線15-2
• お問い合わせ先：0155-61-3710

ホクレンパールライス工場

ホクレンパールライス工場は、楽しみながら学べるよう、また親しみを持ってお米やごはんに接してもらえるよう、コミュニケーション重視型の見学ルートを設けています。最初に、工場の生産過程やパールライスができるまでを映像で見て、その後、「ごはんミュージアム」を見学。タッチパネルや展示物で、楽しく学べる内容になっています。

• 見学料：無料
• 所要時間：60分
• 所在地：北海道石狩市新港西2丁目792番地
• お問い合わせ先：0133-76-2777

福山醸造 札幌醤油工場

トモエ醤油で有名な福山醸造 札幌醤油工場は、札幌市の苗穂町にあります。大正7年から続く「赤レンガ造りの醤油蔵」は今も現役で、苗穂地区の工場・記念館群の一つとして「北海道遺産」にも選ばれています。工場見学では、醤油の良い香りを感じながら、醤油づくりの様子を間近で見学することができます。

• 見学料：無料
• 所要時間：約60分（事前説明約20分、DVD鑑賞約10分、醤油製造工程見学約30分）
• 所在地：北海道札幌市東区苗穂町2丁目4-1
• お問い合わせ先：0120-120-280

雪印メグミルク 酪農と乳の歴史館・札幌工場

雪印メグミルク 札幌工場では、ガイドの案内を受けながら、「おいしい雪印メグミルク牛乳」や「毎日骨太MBP」などの製造工程を見学することができます。併設されている「酪農と乳の歴史館」では、過去に使われてきた乳製品製造の機械などを見ながら、酪農と乳業の発展の歴史を学ぶことができます。

• 見学料：無料
• 所要時間：Aコース（ファミリー向け：約60分）、Bコース（大学生以上向け：約30分）、A+Bコース（約90分）
• 所在地：北海道札幌市東区苗穂町6丁目1番1号
• お問い合わせ先：011-704-2329

北海道の工場で働きたい！主な仕事内容とは？

工場における主な仕事内容をご紹介します。

加工

部品を加工する仕事です。部品に傷などがないか目視で確認したうえで、機械に部品をセットして加工していきます。

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検査

完成した製品を検品する仕事です。製品を見て、「不良品はないか？」「品質に問題はないか？」「数量は正しいか？」などをチェックします。

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機械オペレーター

各種機械のオペレーションをおこなう仕事です。機械を正常に稼働させるための操作・設定のほか、稼働中の監視などをおこないます。

>> 機械オペレーターの派遣求人はこちら

その他、工場の仕事の種類や職種については、以下の記事で詳しく解説しています。

>> 工場の仕事の種類は？仕事内容や募集職種について解説！

北海道の工場で働くメリット・デメリットとは？

北海道は移住先として人気のエリアであり、北海道の工場では他県出身の人も多く働いています。他県の方に向け、北海道の工場で働くメリット・デメリットについてご説明します。

メリット①北海道は家賃が安い

北海道の家賃相場は1部屋で見ると「43,540円」と、全国平均（51,051円）に比べ、7,500円程度安くなっています。札幌市内でも、ワンルームなら3万円代から、1DK・1LDKなら4万円代から探すことができます。現在、首都圏やその近郊エリアにお住まいの方からしたら、家賃の負担を大幅に減らすことができるでしょう。

※参考：全国賃貸管理ビジネス協会｜全国家賃動向（2022年10月調査）

メリット②北海道は夏が涼しい

近年、地球温暖化や異常気象の影響で、特に本州の都市部は非常に厳しい夏になっています。その点、真夏でも昼夜を問わず涼しく過ごせるのは北海道の大きなメリットだと言えるでしょう。北海道の夏の平均気温は20℃前後で、30℃を超える真夏日は数日しかありません。

メリット③北海道は食べ物が美味しい

豊かな食資源に恵まれた北海道は、食べ物が美味しいことでも知られています。新鮮な海の幸はもちろん、郷土料理としては、石狩鍋、ちゃんちゃん焼き、ジンギスカンも有名。乳製品、ラーメン、ザンギなど、美味しいものがたくさんあります。地産食材で料理を作ったり、お気に入りの店を探したりと、食の満足度がグンと高まりそうです。

メリット④北海道はアクティビティが充実

圧倒的なスケールの大自然を楽しめるのも、北海道の大きな魅力です。スキー場にすぐにアクセスできるので、スキーやスノボが好きな人にとっては天国ですし、トレッキングや登山、カヌーなど、自然を満喫できるアクティビティが盛んなので、趣味を楽しむのにはもってこいのエリアです。

デメリット①北海道は冬が寒い

夏が過ごしやすい一方で、冬が長く、厳しいのは北海道のデメリットです。エリアにもよりますが、10月下旬になると一気に気温が下がり、11月から本格的な冬に突入。寒さが和らいでくるのは、4月下旬からゴールデンウィーク頃です。寒いのが苦手な人にとっては、北海道の冬は堪えるでしょう。

デメリット②北海道は冬の光熱費がかさむ

北海道では厳しい寒さをしのぐため、冬の暖房が不可欠です。冬場は光熱費がかさむことを覚悟する必要があるでしょう。一方で、夏場はエアコンなしで過ごせる日も多いため、年間で見るとそこまで高くなるわけではありません。

工場で働くために必要な資格とは？

工場勤務をするために必須の資格はありませんが、職種によっては必須の資格、もしくは持っていると有利な資格があります。代表的なのが以下のような資格です。

フォークリフト運転免許（フォークリフト技能講習修了証）

工場で重い荷物を運ぶ際にはフォークリフトが使われます。フォークリフトを運転するためには、フォークリフト運転免許（フォークリフト技能講習修了証）が必要になります。

玉掛作業者

クレーンで荷物を吊り上げるときに、クレーンのフックに荷物を掛けたり外したりする作業が「玉掛け」です。玉掛け作業をするためには、玉掛け技能講習および玉掛け特別教育を修了し、玉掛作業者になる必要があります。玉掛けについては、以下の記事で詳しく解説しています。

>> 玉掛けとは？作業内容やつり方一覧、必要な資格などを徹底解説

北海道の工場の年収・月収とは？

求人情報専門検索エンジンのIndeed（インディード）によると、北海道での工場作業員の平均給与は以下のとおりです。いずれも全国平均に比べると約11％低くなっています。

• 時給：1,146円
• 日給：14,291円
• 月給：300,511円
• 年収：4,244,408円

また、北海道のなかでも工場作業員の給与が高いエリアは以下のとおりです。

• 北海道 岩見沢市：4,509,442円
• 北海道 千歳市：4,251,344円
• 北海道 網走市：4,111,142円
• 北海道 釧路市：4,105,210円
• 北海道 札幌市 北区：3,976,202円
• 北海道 帯広市：3,963,104円

※参考：北海道での工場作業員の給与｜求人情報専門検索エンジンindeed（2022年12月15日現在）

まとめ～工場派遣ならジョブ派遣！

工場への派遣就業をお考えの方は、ぜひ「ジョブ派遣」をご活用ください。ジョブ派遣は、派遣会社（株式会社日輪）が運営している求人サイトで、製造業・派遣社員のお仕事を中心にご紹介しています。

北海道には食品製造工場が多くありますが、他の分野の工場はそれほど多くはありません。エリアを問わず、条件の良い工場派遣案件を探すなら、製造品出荷額等が多い愛知県や静岡県がおすすめです。

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