【難易度別】溶接資格の種類を紹介 取り方や費用も一覧表で解説

2024年7月17日更新

【難易度別】溶接資格の種類を紹介 取り方や費用も一覧表で解説

溶接資格を取得することで工場勤務における収入アップを狙えます。ぜひ、将来の武器にすべく溶接資格を取得してみてはいかがでしょうか。今回は溶接資格の種類や難易度のほか、初心者向け、中級者向け、上級者向けに分けておすすめの溶接資格について解説していきます。

溶接は資格なしで可能か?

溶接は、溶接の種類によって資格が必要な場合があります。例えば、アーク溶接やガス溶接などの基本的な溶接方法では、資格を持たないまま作業することは可能です。しかし、建設業での溶接作業や高圧ガスを使用する溶接では、法令に基づき資格が求められることが多いです。

具体的な資格例としては、以下の2点が挙げられます。

  1. アーク溶接作業者資格:この資格は、建設現場や工場などでアーク溶接を行う際に必要とされることがあります。
  2. 高圧ガス製造保安責任者(溶接作業者)資格:高圧ガスを使用する溶接作業を行うために必要な資格です。

これらの資格を取得することで、安全に溶接作業を行うことができ、さらに専門的な技術を身につけることが可能になります。

溶接の資格の取り方

溶接の資格を取得する方法について、以下の内容を詳しく説明します。国家資格と民間資格それぞれの取り方や、具体的な試験内容、受験のための条件などを解説します。

国家資格

国家資格の取得には、指定の試験機関や場所で試験を受ける必要があります。例えば、日本溶接協会や各都道府県の労働局が主催する試験が一般的です。試験に合格することで、正式な資格を取得できます。

具体的な手続きとしては、まず試験の申し込みを行い、指定された日時と場所で筆記試験や実技試験を受けます。試験の内容は溶接技術や安全管理に関する知識が問われることが多いです。

民間資格初心者向けの溶接資格

民間資格は、多くの教育機関や専門学校、企業が提供しています。これらの資格は、企業や業界団体が独自に認定しており、特定のスキルや知識を証明するものです。

資格取得のためには、指定されたカリキュラムを修了し、最後に試験を受けることが一般的です。試験内容は、実技や筆記試験が含まれることが多く、実際の業務に即したスキルが評価されます。

民間資格は、多くの場合、就職やキャリアアップに有利となるため、積極的に取得を目指すことが推奨されます。

初心者向けの溶接資格

アーク溶接作業者

アーク溶接に携わるには、「アーク溶接等特別教育(正式名称:アーク溶接等の業務に係る特別教育)」という講習を修了する必要があります。講習を修了することで「アーク溶接作業者」という資格を取得することができます。

取り方・難しさ

アーク溶接作業者資格は比較的取得しやすい初級資格です。取得には、各地の職業訓練校や専門学校で提供される講座を受講することが一般的です。講座では、基本的な溶接技術や安全管理について学び、最後に試験を受けます。試験は筆記試験と実技試験があり、基本的な知識と技術を確認されます。合格率も高く、初めての方でも挑戦しやすい資格と言えます。

仕事内容

アーク溶接作業者の主な仕事内容は、金属の接合作業です。建設現場や製造業の現場で、鉄骨やパイプの溶接を行うことが多いです。具体的な作業内容としては、溶接機の操作、溶接部位の準備、溶接ビードの形成などが含まれます。溶接箇所の品質チェックや仕上げ作業も重要な業務の一部です。基本的な作業でありながら、高い精度と集中力が求められます。

キャリア・将来性

アーク溶接作業者資格を持つことで、多くの建設現場や製造業での就職機会が広がります。今後もインフラ整備や製造業の需要が高まる中で、溶接技術者の需要は安定して続くと予想されます。さらに経験を積むことで、中級・上級資格へのステップアップも可能です。将来的には、溶接技術指導者や管理技術者として活躍の場を広げることができるでしょう。

ガス溶接作業者

ガス溶接に携わるには、「ガス溶接技能講習」という講習を修了する必要があります。講習を修了することで「ガス溶接作業者」という資格を取得することができます。ガス溶接作業者として実務経験を積むことで、後述する「ガス溶接作業主任者」の受験資格を得られます。

ガス溶接作業者資格は、溶接の基本技術を習得するための初級資格です。取得するためには、ガス溶接講習を受講する必要があります。講習では、ガス溶接の基礎知識、安全管理、実技の訓練が行われ、最後に試験が実施されます。試験は比較的難易度が低く、基本的な操作と安全管理の知識を身につけていれば合格しやすいです。

取り方・難しさ

ガス溶接作業者資格は、溶接の基本技術を習得するための初級資格です。取得するためには、ガス溶接講習を受講する必要があります。講習では、ガス溶接の基礎知識、安全管理、実技の訓練が行われ、最後に試験が実施されます。試験は比較的難易度が低く、基本的な操作と安全管理の知識を身につけていれば合格しやすいです。

仕事内容

ガス溶接作業者の主な仕事内容は、アセチレンガスや酸素を用いた金属の接合作業です。主に配管工事や薄板の接合に使用されることが多いです。具体的には、溶接機器の設定、金属表面の清掃、溶接作業、溶接後の品質確認などが含まれます。ガスの取扱いには細心の注意が必要であり、安全管理が重要な業務の一部です。

キャリア・将来性

ガス溶接作業者資格を取得することで、配管工事や製造業などでの就職機会が広がります。ガス溶接の技術は、多くの現場で求められており、特に建設業やプラント設備の分野で高い需要があります。将来的には、溶接技術のスペシャリストとしてキャリアを積み上げ、さらなる資格取得や管理職への昇進も目指すことができます。

ガス溶接作業主任者

ガス溶接作業主任者は、ガス溶接の作業方法の選定や作業者への指示出しなどの管理業務をおこなう責任者としての資格です。上述したガス溶接作業者は実際に溶接作業をおこなう人の資格ですが、ガス溶接作業主任者はガス溶接作業者がいる現場を指揮する人に必要な資格です。ガス溶接作業主任者の資格を取るためには、原則としてガス溶接技能講習を修了してから3年以上の実務経験が必要となります。

取り方・難しさ

ボイラー溶接士資格は中級レベルの資格で、取得には実務経験が必要です。資格取得のためには、専門学校や職業訓練校で提供される講座を受講し、実技と筆記試験をクリアする必要があります。試験内容は高度な溶接技術や安全管理に関する知識が問われるため、実務経験を積んでから挑戦することが一般的です。

仕事内容

ボイラー溶接士の主な仕事内容は、ボイラーや圧力容器の溶接作業です。高温高圧の環境で使用されるため、溶接品質の確保が非常に重要です。具体的な作業内容としては、溶接部位の準備、溶接工程の実施、溶接後の検査やメンテナンスが含まれます。特に厳密な検査が求められるため、高度な技術と経験が必要です。

キャリア・将来性

ボイラー溶接士資格を持つことで、プラントや発電所などでの就職機会が広がります。ボイラーや圧力容器の製造・メンテナンスの需要は今後も高く、安定した職業です。さらに経験を積むことで、溶接管理技術者や溶接指導者としてのキャリアパスもあります。資格保持者は業界内で高い評価を受けることが多いです。

ボイラー溶接士

ボイラー溶接士(普通ボイラー溶接士、特別ボイラー溶接士)は、ボイラー(小型ボイラーを除く)、または第一種圧力容器(小型圧力容器を除く)の溶接作業をおこなうために必要な資格です。

資格区分は「特別」と「普通」に分かれています。普通ボイラー溶接士は、溶接部の厚さが25mm以下の場合、または管台、フランジなどを取り付ける場合の溶接作業をすることができます。特別ボイラー溶接士はこのような制限がなく、全ボイラー、および第一種圧力容器の溶接作業をすることができます。

取り方・難しさ

溶接作業指導者資格は上級レベルの資格であり、取得には豊富な実務経験と高度な技術が求められます。資格取得には、専門機関で提供される講習を受講し、厳しい試験に合格する必要があります。試験内容は、技術的な知識だけでなく、指導能力や安全管理能力も問われます。

仕事内容

溶接作業指導者の主な仕事内容は、溶接作業者への指導や教育、現場での技術指導です。溶接品質の向上と安全管理の徹底を目的とし、作業者の技術向上を図ります。また、新しい溶接技術の導入やトラブルシューティングにも対応します。高度な技術力と指導力が求められる職種です。

キャリア・将来性

溶接作業指導者資格を持つことで、教育機関や企業の技術指導者として活躍する機会が広がります。溶接技術の進化とともに、指導者の需要は増加しています。将来的には、溶接技術のエキスパートとして、国際的なプロジェクトにも参加することが可能です。資格保持者は業界内で非常に高い評価を受けます。

主な溶接資格の種類一覧(難易度や受験資格など)

溶接資格は、一定の溶接作業をおこなうために必ず必要になる国家資格のほか、溶接の技術レベルを証明するのに役立つ民間資格があります。難易度や受験資格なども含め、主な溶接資格の種類をご紹介します。

アーク溶接作業者

  • 受験資格:満18歳以上
  • 難易度:低(合格率ほぼ100%)
  • 受講内容・試験内容など:学科講習2日間(11時間)+実技講習1日間(10時間)
  • 受講費用:12,000円~16,000円程度(実施機関による)

ガス溶接作業者

  • 受験資格:満18歳以上
  • 難易度:低(合格率ほぼ100%)
  • 受講内容・試験内容など:学科講習・実技講習2日間(14時間)、修了試験
  • 受講費用:14,000円~20,000円程度(実施機関による)

ガス溶接作業主任者

  • 受験資格:なし
  • 難易度:中(合格率80%~90%程度)
  • 受講内容・試験内容など:試験20問
  • 3時間・受講費用:6,800円

ボイラー溶接士

  • 受験資格:

【普通ボイラー溶接士】1年以上溶接作業の経験がある人(ガス溶接、自動溶接を除く)

【特別ボイラー溶接士】普通ボイラー溶接士免許を受けた後、1年以上ボイラー、または第一種圧力容器の溶接作業の経験がある人(ガス溶接、自動溶接を除く)

  • 難易度:中(合格率は普通・特別によって異なる)
  • 受講内容・試験内容など:学科試験(40問、2時間30分)、実技試験(1時間)
  • 受講費用:
    【普通ボイラー溶接士】学科6,800円、実技18,900円
    【特別ボイラー溶接士】学科6,800円、実技21,800円

アルミニウム溶接技能者

  • 受験資格:
    【基本級】1ヶ月以上アルミニウムの溶接技能を習得した満15歳以上の人、軽金属溶接協会の実技講習会で修了証を取得した人
    【専門級】3ヶ月以上アルミニウムの溶接技能を習得した満15歳以上の人で、受験種類に対応する基本級の資格を所有する人
  • 難易度:低(合格率80%程度)
  • 受講内容・試験内容など:学科試験+実技試験
  • 受講費用:学科1,210円、実技6,490円~(試験区分によって異なる)

ステンレス鋼溶接技能者

  • 受験資格:
    【各種類の基本級】1ヶ月以上溶接技術を習得した15歳以上の人
    【各種類の専門級】3ヶ月以上溶接技術を習得した15歳以上の人で、各専門級に対応する基本級の資格を所有する人
  • 難易度:低(合格率80%程度)
  • 受講内容・試験内容など:
    被履アーク溶接、ティグ溶接、ティグ溶接と被履アーク溶接との組み合わせ、ミグ溶接またはマグ溶接
  • 受講費用:学科1,100円、実技は種類によって異なる

溶接作業指導者

  • 受験資格:満25歳以上
  • 難易度:低(合格率ほぼ100%)
  • 受講内容・試験内容など:講習3日間、受講後、学科試験あり
  • 受講費用:50,000円程度

溶接管理技術者

  • 受験資格:理大卒業、および要実務経験(級によって異なる)
  • 難易度:中(合格率は級によって異なる)
  • 受講内容・試験内容など:筆記試験Ⅰ
  • Ⅱ、および口述試験・受講費用:50,000円程度
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初心者向けの溶接資格

アーク溶接作業者

アーク溶接作業者は溶接工の入門資格とも言える資格です。アーク溶接等特別教育を修了することで、「アーク溶接作業者」の資格を取得することができます。基本的には、講習を受講することで誰でも取得することができます。

アーク溶接作業者に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。

ガス溶接作業者

ガス溶接作業者も溶接工の入門資格と言える資格です。ガス溶接技能講習を修了することで、可燃性ガスと酸素を用いる金属の溶接や溶断、加熱の作業に携われるようになります。基本的には、講習を受講することで誰でも取得することができます。

中級者向けの溶接資格

ボイラー溶接士

普通ボイラー溶接士の資格を取得すると、ボイラーや第一種圧力容器の溶接業務のうち、溶接部が厚さ25mm以下のケースや管台、フランジなどの取り付けをおこなうことができます。特別ボイラー溶接士の資格を取得すると、ボイラーや第一種圧力容器のすべての溶接業務をおこなうことができます。ボイラー溶接士の資格を取得するためには、筆記試験と実技試験をパスする必要があります。合格率の目安は以下のとおりです。

  • 特別ボイラー溶接士の合格率:筆記試験70%程度、実技試験90%程度
  • 普通ボイラー溶接士の合格率:筆記試験55%程度、実技試験60%程度

上級者向けの溶接資格

溶接作業指導者

溶接作業指導者は、溶接施工現場において、溶接作業および関連作業の指導・管理をおこなうとともに、溶接技能者の技量向上にあたる指導者向けの資格です。特に技量を必要とされる手溶接や半自動溶接に関する指導・教育をおこないうる熟練した溶接技能と実務経験が要求されます。受験資格として一定の実務経験が必要になりますが、試験自体の難易度は低く、合格率はほぼ100%です。

溶接管理技術者

溶接管理技術者は、鋼構造物の製作などにおいて溶接・接合に関する設計、施工計画、管理などをおこなう技術者向けの資格です。官公庁が発注する工事や認定工場には、溶接管理技術者が常駐することが要求されます。特別級、1級、2級に区分されており、試験は筆記試験と口述試験によっておこなわれます。合格率は特別級で18%程度、1級で23%程度、2級で55%程度です。

日本溶接協会の溶接技能者資格

日本溶接協会では、JIS、WESなどの規格に基づいて溶接技能者の評価試験をおこない、資格認証をしています。溶接技能者資格は、基本級(下向姿勢の溶接)と専門級(立向・横向および上向姿勢の溶接、ならびに管の溶接)があり、さらに試験材料の種類、厚さ、溶接方法などの組み合わせによって区分されています。各試験は学科試験と実技試験によっておこなわれます。

溶接技能者資格の一覧

溶接対象材料溶接方法
手溶接(アーク溶接)炭素鋼・被覆アーク溶接 ・ティグ溶接 ・ティグ溶接と被覆アーク溶接の組み合わせ
手溶接(ガス溶接)炭素鋼・ガス溶接
半自動溶接炭素鋼・マグ溶接 ・ティグ溶接とマグ溶接の組み合わせ ・セルフシールドアーク溶接
ステンレス鋼溶接ステンレス鋼・被覆アーク溶接 ・ティグ溶接 ・ティグ溶接と被覆アーク溶接の組み合わせ ・ミグ溶接またはマグ溶接
チタン溶接チタン チタン合金・ティグ溶接 ・ミグ溶接
プラスチック溶接塩化ビニル ポリエチレン ポリプロピレン・ホットジェット溶接
銀ろう付ステンレス鋼 炭素鋼 銅・銀ろう付
すみ肉溶接炭素鋼・被覆アーク溶接 ・マグ溶接
石油工業溶接高張力鋼 耐熱鋼 ステンレス鋼・被覆アーク溶接 ・ティグ溶接 ・ティグ溶接と被覆アーク溶接の組み合わせ
基礎杭溶接炭素鋼管・被覆アーク溶接 ・マグ溶接 ・セルフシールドアーク溶接

適用している規格と資格の適用事例

資格の種別適用している規格資格の適用事例
手溶接技能者(ガス溶接を含む)JIS Z 3801 手溶接技術検定における試験方法及び判定基準 WES 8201 手溶接技能者の資格認証基準一般構造物の手溶接及び溶接技能者の基本的な資格として適用
半自動溶接技能者JIS Z 3841 半自動溶接技術検定における試験方法及び判定基準 WES 8241 半自動溶接技能者の資格認証基準一般構造物の半自動溶接に適用
ステンレス鋼溶接技能者JIS Z 3821 ステンレス鋼溶接技術検定における試験方法及び判定基準 WES 8221 ステンレス鋼溶接技能者の資格認証基準ステンレス鋼の溶接に適用
チタン溶接技能者JIS Z 3805 チタン溶接技術検定における試験方法及び判定基準 WES 8205 チタン溶接技能者の資格認証基準チタンの溶接に適用
プラスチック溶接技能者JIS Z 3831 プラクチック溶接技術検定における試験方法及び判定基準 WES 8231 プラクチック溶接技能者の資格認証基準プラクチックの溶接に適用
銀ろう付技能者JIS Z 3891 銀ろう付技術検定における試験方法及び判定基準 WES 8291 銀ろう付技能者の資格認証基準ろう付作業に適用
すみ肉溶接技能者WES 8101 すみ肉溶接技能者の資格認証基準すみ肉溶接に適用
石油工業溶接士JPI-7S-31 溶接士技量検定基準(石油工業関係)石油工業関係装置、機器などの溶接に適用
基礎杭溶接技能者WES 8106 基礎杭溶接技能者の資格認証基準基礎杭の溶接に適用

溶接技能者資格の受験方法と流れ

①受験申請

WEB申請「e-Weld」もしくは、紙の受験申請書によって申請をおこないます。

>> e-Weld(溶接技能者各種WEB申込み) 日本溶接協会公式サイト

②受験

受験票、作業着、安全防具、工具類、溶接材料、筆記用具(学科試験受験時)などを持参して、試験を受けます。

③合否通知

受験後2ヶ月程度で合否の通知があります。新規受験において、実技試験に合格し、学科試験が不合格だった場合、45日以内に申し込めば1回に限り学科追試を受験できます。新規受験において、学科試験に合格し、実技試験が不合格だった場合、学科合格証明書が交付されます。学科合格証明書を提示することで、3年間は実技試験のみの受験ができます。

④認証手続

試験の合格者には適格性証明書が交付されます。

溶接技能者資格のサーベイランス(資格継続の手続き)

溶接技能者の技量は不変のものではなく、常に資格に対応する仕事を継続することや定期的なトレーニングを積むことによって維持されるものです。また、視力の変化のように技能者の健康状態にも影響されます。そのため、溶接技能者資格および適格性証明書の有効期間は登録日から1年間とされており、継続するためにはサーベイランスの手続きが必要です。

資格および適格性証明書の有効期間延長

資格および適格性証明書の有効期間を延長したい場合は、有効期間の終了する前3ヶ月以内にサーベイランス(引き続いて業務に従事していることを確認する審査)を受けなければいけません。サーベイランスの審査に通ることで、資格および適格性証明書の有効期間が1年延長されます。ただし、サーベイランスによる有効期間の延長は2回が限度とされています。

資格の再評価

サーベイランスを2回受けて、さらに資格を継続したい場合は、資格の再評価(所有する資格の実技試験)を受けなければいけません。再評価の試験は、資格および適格性証明書の有効期間が終了する前8ヶ月から2ヶ月の期間に受験する必要があります。再評価の試験に合格した場合は、新たに資格認証がおこなわれます。

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よくある質問

未経験者におすすめの資格はありますか?

・アーク溶接

「アーク溶接作業者」の資格は、他の溶接の資格と比べると難易度が低いです。
アーク溶接は多くの金属の溶接に用いられ、現在工場で主流となる溶接方法となっています。同資格を持っていれば、自動車工場や自動車修理工場、鉄工所や造船所で溶接作業などに従事できるため、幅広い職種にも対応可能な資格とも言えます。また、アーク溶接ができれば、各種プラントの補修作業などにも携わることも可能です。

資格がなくても溶接可能ですか?

自宅で行う簡単な溶接では資格は必要ありませんが、業務として工場などの職場で溶接を行う場合は資格がないと溶接作業はできません。

しかし、アーク溶接は資格を持たずに溶接を行うことは可能ですので、資格を持っていない方でも見習い溶接工として採用されることもあります。
また、会社が仕事としてアーク溶接をさせるのであれば労働安全衛生法で「アーク溶接特別教育」を受講させなければならないと決められています。

溶接の資格一覧を教えてください。

アーク溶接作業者

アーク溶接に携わるには、「アーク溶接等特別教育(正式名称:アーク溶接等の業務に係る特別教育)」という講習を修了する必要があります。講習を修了することで「アーク溶接作業者」という資格を取得することができます。

ガス溶接作業者

ガス溶接に携わるには、「ガス溶接技能講習」という講習を修了する必要があります。講習を修了することで「ガス溶接作業者」という資格を取得することができます。ガス溶接作業者として実務経験を積むことで、後述する「ガス溶接作業主任者」の受験資格を得られます。

ガス溶接作業主任者

ガス溶接作業主任者は、ガス溶接の作業方法の選定や作業者への指示出しなどの管理業務をおこなう責任者としての資格です。上述したガス溶接作業者は実際に溶接作業をおこなう人の資格ですが、ガス溶接作業主任者はガス溶接作業者がいる現場を指揮する人に必要な資格です。ガス溶接作業主任者の資格を取るためには、原則としてガス溶接技能講習を修了してから3年以上の実務経験が必要となります。

ボイラー溶接士

ボイラー溶接士(普通ボイラー溶接士、特別ボイラー溶接士)は、ボイラー(小型ボイラーを除く)、または第一種圧力容器(小型圧力容器を除く)の溶接作業をおこなうために必要な資格です。

資格区分は「特別」と「普通」に分かれています。普通ボイラー溶接士は、溶接部の厚さが25mm以下の場合、または管台、フランジなどを取り付ける場合の溶接作業をすることができます。特別ボイラー溶接士はこのような制限がなく、全ボイラー、および第一種圧力容器の溶接作業をすることができます。

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まとめ

各種溶接に関する工場派遣求人もご紹介していますので、ぜひ自分に合ったお仕事を見つけてください。

※参考:日本溶接協会(JWES)

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執筆・編集

株式会社日輪コンテンツ編集チーム
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