大型免許を取得する際の平均費用とは?条件や教習所の期間、助成金などを徹底解説!
2023年5月22日更新

大型免許の取得は、幅広い運送業界で活躍するチャンスを広げます。しかし、費用や期間、助成金などについては、情報が散らばっており把握しづらいのが現状です。
そこで本コラムでは、大型免許の取得方法や費用、助成金を徹底解説し、あなたの大型免許取得をサポートします。
目次
大型免許とは?
大型免許で乗車可能なトラックには、さまざまな種類とサイズがあります。
以下にいくつかの一般的な大型トラックの種類とサイズを紹介します。
- 平ボディトラック
- ウィングボディトラック
- タンクローリー
大型免許とは、これらのトラックをはじめとする
- 車両総重量が11トン以上
- 最大積載量6.5トン以上
のいずれかに該当する自動車を運転できる免許です。
ただし、車両の種類や運転方法によっては、さらに専門的な資格が必要となる場合もあります。
普通免許 | 中型免許 | 大型免許 | |
---|---|---|---|
自動車の種類 | 普通自動車 | 中型自動車 | 大型自動車 |
車両総重量 | 5トン未満 | 5トン以上11トン未満 | 11トン以上 |
最大積載量 | 3トン未満 | 3トン以上6.5トン未満 | 6.5トン以上 |
乗車定員 | 10人以下 | 11人以上29人以下 | 30人以上 |
大型免許取得のために必要な条件
年齢 | 満21歳以上 ※2022年5月13日から、一定の教習を修了することにより、19歳以上で、かつ、中型免許、準中型免許、普通免許又は大型特殊免許のいずれかの運転免許を受けていた期間が1年(当該免許の効力が停止されていた期間を除く)以上あれば受験することができます。 |
取得条件 | 普通自動車免許、準中型免許、中型免許、大型特殊免許のいずれかを取得しており、免許停止期間を除くその通算運転経歴が3年以上であること |
身体条件 | ・視力が、裸眼もしくは眼鏡、コンタクトレンズの使用で両眼0.8以上、片眼0.5以上。 ・三桿(さんかん)法の奥行知覚検査器により、2.5メートルの距離で3回検査し、誤差の平均が2センチメートル以下であること。 ・信号機の色(赤・青・黄)が識別できること。 (現に免許を受けている方、更新手続、失効手続等の方は行いません) ・10メートルの距離で90dBの警報機の音が聞こえること。(補聴器の利用も可能) ・自動車の運転に支障をきたす身体障害がないこと。 ※障害をお持ちの方は事前に運転免許試験場(運転適性窓口)にて要相談 |
大型免許を取る方法1:教習所(通学)
大型免許を取得する方法のひとつとして、教習所へ通学する方法があります。通学型教習所では、日常の生活や仕事と並行して、教習を受けることができます。
以下に通学型教習所で大型免許を取得する際の概要を説明します。
教習所に通学して大型免許を取得するメリット
教習所に通学して大型免許を取得するメリットは以下の通りです。
- 専門の講師から直接指導を受けることができる。
- 教習所の設備を活用して、効率的に学習ができる。
- 免許取得のための手続きやスケジュールが教習所側で管理されるため、手間がかからない。
教習所に通学して大型免許を取得した場合の平均期間
教習所に通学して大型免許を取得する場合、平均的には約1ヶ月~2ヶ月程度が必要とされています。ただし、受講する教習所や受講スケジュールによって期間が変わることもありますので、事前に確認が必要です。
教習所に通学して大型免許を取得した場合の平均費用
教習所に通学して大型免許を取得した場合の平均費用は、現在持っている免許の種類によって異なります。
また、教習所によっても異なりますので、事前のリサーチ・比較が大切です。
- 普通自動車免許を持っている場合:約35万円程度
- 中型自動車免許を持っている場合:約20万円~25万円程度
ただし、普通免許(AT限定)の場合は限定解除が必要になるため、その分費用は高くなります。
教習所に通学して大型免許を取得する場合の注意点
教習所に通学して大型免許を取得する場合、以下の点に注意が必要です。
- 通学期間中の自分のスケジュールを調整する必要がある。
- 教習所の場所や通学手段によっては、通学が大変な場合もある。

大型免許を取る方法2:教習所(合宿)
大型免許を教習所で取得するためには、自宅から教習所へ通学する方法と、教習所の提携施設に宿泊し、一定期間集中して免許を取得する合宿免許の方法があります。
以下に合宿型教習所で大型免許を取得する際の概要を説明します。
教習所で合宿して大型免許を取得するメリット
教習所で合宿して大型免許を取得するメリットは以下の通りです。
- 短期間で集中的に学習ができる。
- 費用面でお得(宿泊費や食事費が含まれている)。
教習所で合宿して大型免許を取得した場合の平均期間
教習所で合宿して大型免許を取得した場合にかかる平均期間は、約2週間~1ヶ月程度です。ただし、受講する教習所やコースによって期間が変わることもありますので、事前に確認が必要です。
教習所で合宿して大型免許を取得した場合の平均費用
- 普通自動車免許を持っている場合:約350,000円
- 中型自動車免許を持っている場合:約200,000円
教習所で合宿して大型免許を取得する場合の注意点
教習所で合宿して大型免許を取得する場合、以下の点に注意が必要です。
- 休暇を取得して合宿期間を確保する必要がある。
- 合宿中は他の受講生と共同生活を送るため、プライバシーが制限されることがある。
大型免許を取る方法3:一発試験
大型免許の一発試験は、教習所での技能教習を受けずに直接本試験に臨む方法です。取得費用を抑え、なるべく早く大型免許を取得したい人に向いています。しかし、本試験の前に仮免許を取得し、路上練習を行う必要があります。一発試験は教習所や合宿経由の方法よりも難易度が高く、合格率も低い傾向があります。多くの人が数回の受験を経て合格しています。また、仮免許取得後の路上練習には特定の条件があります。例えば、同乗する大型免許保持者が必要であり、練習日数も制限されています。一発試験のメリットとしては、受験費用が安く約4万円程度で、講習などで拘束される時間がないことが挙げられます。しかし、合格率が低く、何度も試験に落ちると費用がかさんでしまうというデメリットもあります。また、試験は平日のみ行われます。自身の運転経験と合格の見込みを考慮して選ぶと良いでしょう。
大型免許の取得で利用できる補助金・助成金はある?
大型免許の取得には、国や自治体などから補助金や助成金が支給されることがあります。これらを利用すれば、費用を抑えて免許取得が可能です。
1:人材開発支援助成金(若年人材育成訓練)
人材開発支援助成金とは、人材の職業訓練開発を実施した企業を対象に、訓練の費用を一部助成し、人材が専門知識や技能を身に付けるための人材育成をサポートする制度です。
人材開発支援助成金にもいくつかのコースがありますが、ご紹介するのはその中の1つ「特定訓練コース」の「若年人材育成訓練」です。
条件としては、2つあります。
- 訓練対象者が雇用契約締結後5 年以内かつ35 歳未満の雇用保険の被保険者である事
- OFF-JT により実施される訓練で助成金対象訓練時間が10時間以上であること
※Off-JTとは…職場を離れた場で行う外部研修や集合研修
支給される金額は以下の通りです。
- 賃金助成 1人1時間あたり760円(大企業 380円)※就業時間内のみ支給対象
- 経費助成 研修にかかった費用の45%(大企業 30%)
※助成額はあくまでも目安となります。詳細はお近くの労働局へお問い合わせください。
2:教育訓練給付制度
教育訓練給金制度は、働く方々の能力開発やキャリア形成を支援し、雇用の安定や就職の促進を目的としています。その一環として、大型免許取得にも利用できます。
制度を利用するには、以下の条件があります。
- 1年以上雇用保険に加入していること
- 前職から1年以内に離職したこと
- 過去に教育訓練給金制度を利用したことがある場合は、前回の助成金を受けてから3年以上経過していること
補助金の上限は、教習費用の20%で、最大で10万円まで支給されます。ただし、教習費用には入学金や受講料のみが含まれており、その他の費用は含まれません。
教育訓練給付金を受け取るためには、以下の手続きが必要です。
- ハローワークに申請し、必要書類を提出
- 教習所に入校前に「教育訓練給付金支給要件照会票」を提出し、本人確認書類と雇用保険被保険者証を準備
- 教習を受講後、教習終了証明書と領収書を受け取り
- ハローワークに給付金の申請を行い、1カ月以内に給付金が交付される
講座終了日の翌日から1カ月以内に申請期限があるため、手続きは忘れずに行いましょう。
大型免許を活かした仕事をするなら”ジョブ派遣”
ジョブ派遣では、工場・製造業を中心としたお仕事の紹介を行っています。
大型免許よりも手軽に免許を取得できるフォークリフトに関する工場派遣求人もご紹介していますので、ぜひ自分に合ったお仕事を見つけてください。
まとめ
今回は、大型免許について紹介しました。
ジョブ派遣は、派遣会社(株式会社日輪)が運営している求人サイトで、製造業・派遣社員のお仕事を中心にご紹介しています。独自の研修をご用意していますので、工場での仕事が初めての方も安心してご応募いただけます。