期間工のメリット・デメリットは?派遣との違いも徹底比較!

2023年3月2日更新

自動車工場を中心に、期間工を採用している企業は多くあります。期間工は比較的給料が高く、未経験でも採用されやすいため人気がありますが、期間工ならではの注意点があるのも事実です。「期間工と派遣社員、どっちが良いんだろう・・・」と悩んでいる人も多いでしょう。今回は、期間工のメリット・デメリットや派遣社員との違いなどについて解説していきます。

期間工とは?

期間工とは、期間が決められた契約によって工場で働く人のことで、「期間従業員」や「期間社員」と呼ばれることもあります。分かりやすく言えば、一定期間だけ働く工場作業員と言えるでしょう。

期間工は比較的給料が高く、多くの工場では入社祝い金や満了慰労金が用意されているなど、好待遇の求人が多いのが魅力です。また、期間工は寮に入って働くのが一般的ですが、多くの寮は家賃が格安、もしくは無料なので住居費の負担を抑えることができます。

期間工として働ける期間

期間工は、あらかじめ働く期間が決められている工場作業員で、多くの場合、3ヶ月~6ヶ月程度の契約を結んで働きます。これより長い期間の契約もありますが、労働基準法によって契約期間の上限が3年未満(2年11ヶ月)と定められています。そのため、期間工としてもっとも長く働いたとしても2年11ヶ月が限度です。

期間工と派遣社員の違いとは?

期間工とよく比較されるのが、工場派遣(派遣社員)です。決められた期間だけ工場で働くという意味で、期間工と工場派遣(派遣社員)は似ていますが、雇用形態で見ると以下のような違いがあります。

▼期間工
自動車メーカーなどの企業に直接雇用され、その企業から給与の支払いを受ける。

▼工場派遣(派遣社員)
派遣会社に雇用され、自動車工場などの企業に派遣される。仕事に関する指示は派遣先の工場から受けるが、給与は派遣会社から支給される。

また、契約期間にも若干の違いがあり、期間工の契約期間は最長で2年11ヶ月であるのに対し、工場派遣(派遣社員)の契約期間は最長で3年間とされています。

期間工のメリット・デメリット

期間工のメリット

期間工のメリットは比較的年収が良いことです。必ずしも基本給の水準が高いわけではありませんが、入社祝い金や満了慰労金、残業手当や夜勤手当、経験者手当などの待遇が充実しているため、年収で見ると高くなります。格安もしくは無料で寮を利用できるのも期間工のメリットです。住居費を大幅に抑えられるので、まとまった金額を貯金に回すことができるでしょう。

期間工のデメリット

期間工は、長く働けないのが最大のデメリットです。契約が更新されなかったら失業してしまうため、常に不安定な立場だと言えるでしょう。契約満了後も期間工を続けたい場合は、自分で他の企業を探さなければいけません。

また、期間工は力仕事やきつい体勢での仕事、立ちっぱなしや歩きっぱなしの仕事に従事するケースもあります。そのため、体力や筋力に自信のある人でないと、「きつい・・・」と感じることもあるようです。加えて、夜勤が多く、体調管理が難しいのも期間工のデメリットだと言えるでしょう。期間工の働き方は昼夜交替制が基本なので、多くの人は夜勤と日勤を繰り返すことになります。生活リズムを整えるのが難しく、睡眠不足や疲れ、ストレスから体調を崩してしまう人も多いようです。

派遣社員のメリット・デメリット

派遣社員のメリット

派遣社員のメリットは、どんなことでも派遣会社に相談できることです。派遣先の工場で不満や疑問があるときは、派遣会社の担当者に相談することで解決につながることがあります。特に、工場求人に強い派遣会社であれば、工場ならではの悩みやトラブルに対して効果的な解決策を示してもらえるでしょう。

今の派遣先が嫌になった場合や契約期間の更新が見込めない場合は、次の派遣先を探してもらえます。次の派遣先の目星をつけたうえで、今の派遣先を辞めるという方法をとることも可能です。いずれにしても、自分で次の職場を探さなくて済むのは派遣会社を活用する大きなメリットだと言えるでしょう。

派遣社員のデメリット

派遣社員のデメリットと言えるのが、「派遣切り」のリスクがあることです。原則として、派遣社員が契約期間の途中で解雇されることはありませんが、派遣先企業が倒産の危機に陥っているなど、やむを得ない事由がある場合は派遣社員の解雇が認められています。とはいえ、万が一、派遣切りの対象になっても、派遣会社が次の職場を探してくれるので路頭に迷うような心配はありません。

期間工や派遣社員は契約期間が満了したらどうなる?

期間工の契約期間が満了したら・・・

期間工の契約期間が満了した後の選択肢は、以下の3パターンが一般的です。

▼同じ企業で契約し直して働く
期間工の最長契約期間は2年11ヶ月なので、2年11ヶ月働いたら退職しなければいけません。しかし、退職して6ヶ月が過ぎれば、再び契約をして同じ企業で働くことができます。もちろん、退職後の6ヶ月間は「つなぎ」の仕事が必要になりますが、いわゆる「出戻り」が可能です。

▼期間工として他の企業に転職する
期間工として他の企業に転職するパターンです。期間工としての実績があるので採用されやすくなりますし、経験者手当が支給される企業もあるので収入アップも見込めるでしょう。

▼同じ企業で正社員に登用される
期間工として働いていた企業で正社員に登用してもらえる可能性もあります。ただし、自分の意志だけで正社員になれるものではなく、働きぶりが認められ、企業から声をかけてもらう必要があります。

h3:派遣社員の契約期間が満了したら・・・
派遣社員として上限期間である3年間勤務した後、継続就業を希望する場合、派遣会社は以下のいずれかを実施することが義務付けられています。

①派遣先への直接雇用の依頼
②新たな派遣先の提供(能力・経験などに照らして合理的なものに限る)
③派遣元での無期雇用
④その他、安定した雇用の継続を図るために必要な措置(有給の教育訓練、紹介予定派遣など)

このなかで一般的なのが①と②です。また、上記以外の選択肢として「派遣会社を変える」という方法もあります。

▼派遣先に直接雇用してもらう
派遣会社が派遣先に対して「派遣社員を直接雇用してくれるよう」に依頼します。派遣先の同意が得られれば、派遣スタッフは派遣先と雇用契約を結び、正社員として働くことになります。派遣社員としての仕事ぶりが評価されていれば、直接雇用してもらえる可能性も高くなるでしょう。

▼派遣会社に新しい派遣先を紹介してもらう
派遣期間の満了後、派遣会社に新しい派遣先を紹介してもらうのはよくあるパターンです。今の派遣先について良かった点や不満だった点を派遣会社に伝えることで、自分に合った派遣先を紹介してもらえる可能性が高くなります。

▼派遣会社を変える
派遣会社によって特徴や強みは異なります。今の派遣会社が自分の希望する業界や職種に精通していない場合などは、派遣会社を変えるのも一つの手です。派遣会社を変更することで、より自分の希望に合った派遣先に就業できるケースもあります。

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工場勤務で高収入を狙うなら、期間工だけでなく「工場派遣」という働き方もおすすめです。工場派遣で働きたい方は、ぜひ「ジョブ派遣」をご活用ください。ジョブ派遣は、派遣会社(株式会社日輪)が運営している求人サイトで、製造業・派遣社員のお仕事を中心にご紹介しています。独自の研修もご用意していますので、工場勤務が初めての方も安心してご応募いただけます。

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まとめ

工場派遣は期間工よりも給与水準が高く、短期で見れば期間工よりも高収入が期待できます。夜勤で働きたくない方や寮生活に抵抗がある方は、期間工ではなく工場派遣を検討してみてはいかがでしょうか。

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