長距離ドライバーの平均年収は?年齢・男女別に紹介!

2023年12月11日更新

長距離ドライバーの平均年収は?年齢・男女別に紹介!

商品の流通に欠かせない長距離ドライバーは年収が高いというイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか。

このコラムでは、トラック規格・年齢・地域・男女別の比較年収や給料の仕組みについて、詳しく解説をしていきます。

長距離ドライバーの仕事内容は?

長距離ドライバーは、主に中型・大型トラックを運転し、都市間や国内の遠距離を移動して商品や材料の輸送を担当します。

一般的に片道300キロ以上の運転をするドライバーのことを「長距離ドライバー」と呼びます。片道300キロというと、おおよそ名古屋から東京間くらいの距離感となり、所要時間は4時間から5時間ほどとなります。

運転以外にも荷物の集荷・積み込みや荷下ろしといった業務が発生することもありますが、勤務時間のほとんどを車中で過ごすことになります。扱う荷物は食品や日用品、工場資材や液体、ガスや危険物など、種類は広範囲にわたります。

長距離トラック運転手の年収は?

年収は、勤務地や経験、働く会社の規模などによって大きく変動しますが、トラック運転手平均的な年収は300万円~400万円程度となります。長距離トラックドライバーの年収はそれよりも高く、400万円~750万円とされています。

長距離の場合は1日の拘束時間が長く、夜間の走行も含まれるため通常の給与に加えて夜間手当が付きます。

また、運転するトラックの種類によっても収入が異なり、中小型トラックドライバーと比較して大型トラックドライバーは約40万円ほど年収が多い傾向にあります。

年齢、男女、職種別の年収(トラック運転手平均)

男性

20代 30代 40代 50代 60代 65歳~ 平均
運転者平均395452479478409329458
けん引409510546552476390530
大型431479497498436361482
中型380403421416372301404
準中型374443460449373284433
普通378438473463348295438
単位:万円

女性

20代 30代 40代 50代 60代 65歳~ 平均
運転者平均353373373361304272364
けん引376485458478325464
大型410414414416346293413
中型349397377367361391373
準中型337287337344260317331
普通326310298277252185292
単位:万円

年齢とともに実績が評価されるため、20代から徐々に増加し40代がピークになっています。その後、60代からは減少していく傾向にあります。日本全体で賃金は年々増加しているため、長く働くほど給料の上昇が見込めると言えます。

男性ドライバーと女性ドライバー間での年収差は約100万円ほどありますが、理由として勤続年数が男性ドライバーの方が長い傾向にあること、出産や育児などで産休を取ったり時短勤務をする女性が少なくないことが挙げられます。

また、職種で見ると男女年代を問わずけん引トラックドライバーの収入が最も高い傾向にあります。

参考:全日本トラック協会「2022年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態」について

地域別の年収(トラック運転手平均)

地域男性女性平均
北海道418308363
東北401294348
関東486382433
北陸信越431329379
中部467408437
近畿480406442
中国448361404
四国440358399
九州430355392
沖縄334168250
単位:万円

統計データによると、関東、中部、近畿地方の給与が高く、給与水準が低い地域は沖縄となっています。

都市部は給与ベースが高く、業種に関わらず同様の傾向にあることに加え、人口が多い地域では運送件数が増加することが給与差の理由として考えられます。

参考:全日本トラック協会「2022年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態」について

長距離ドライバーは年収1000万円稼ぐことができる?

以前はトラックドライバーがオーバータイムや特定の運輸ルート、危険物輸送などの特別な条件下で年収1000万円以上を稼ぐことも可能だとされていましたが、現代では難しいと言えます。

近年、労働基準法の順守が進められて事業内容が見直されたことから労働時間の制限が厳しくなったことに加え、運送業界業界への参入が増えて値下げ競争が進みました。

長距離ドライバーの年収を上げるためには?

なぜ長距離ドライバーの年収は高くないのか?

長距離ドライバーの年収が他の産業に比べて高くない理由は、いくつかの要素が組み合わさっています。

その一つには長距離ドライバーの給与は歩合制が多いということです。

歩合制の場合は、距離が遠いほど手当の金額が多くなり、運搬の売上によって給料が変動します。この場合は高速道路の料金や燃料費が歩合の査定基準になるため、経費を削減するための工夫をする必要があります。

もう一つの理由としてみなし残業制ということが挙げられます。

長時間労働になりやすいため、会社は残業代を抑えるために一定時間分のみなし残業代を給料に含む仕組みをとっている場合があります。

また、会社はドライバーの労働時間と休憩時間を正確に把握することが困難なため、計算を省略するために取り入れることがあります。

長距離ドライバーの年収を上げる方法

1. 勤続年数を上げる

勤続年数が増えるほど給料が高くなる傾向にあるため、就業してすぐの給料が低かったとしても続けていくほど年収の増加が見込めます。

2. 経験を積む

歩合制の場合は高速道路の料金や燃料費が査定基準になるため、出来るだけ経費を削減する工夫が必要です。経験を積み、適切なルートを選んだり燃費に良い運転をすることを給料に反映させることが出来ます。

3.資格を取得する

中型免許で運転をしている場合は、大型免許を取得することで給料のアップが望めます。

また、積み下ろしの際に扱う「フォークリフト免許」や「玉掛け免許」、総重量750kg以上の車をけん引する際には「牽引車」、危険物を運ぶ際には「危険物取扱者」といった資格を持っているとより良いでしょう。

企業によっては免許取得の費用が企業負担になる場合もあるため、取得の際には確認をしてください。

長距離ドライバーになるには?

長距離ドライバーとして働くための条件とは

長距離ドライバーとして働くためには、以下の条件を満たす必要があります。

  • 運転免許証の取得: 長距離トラックを運転するためには、中型免許または大型免許の取得が必要です。
  • 良好な健康状態: 長時間の運転や不規則な勤務スケジュールに耐えるため、健康で体力のある人が望まれます。定期的な健康診断や運転免許の更新時には、健康面に問題がないことを証明する必要があります。

長距離ドライバーに転職するために押さえるべきポイント

拘束時間

労働時間は厚生労働省が定める基準によって、拘束時間は1日13時間以内(上限15時間)で、14時間以上は週に2回まで、運転時間は2日平均で1日9時間以内、2週間平均で1週44時間以内と定められています。

この拘束時間には、運転や荷扱い時間、荷待ち時間に加えて仮眠時間を含む休憩時間が含まれます。

参考:厚生労働省「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準(改善基準告示)」

連続運転時間

厚生労働省により、連続運転時間は4時間が限度と規定されています。運転開始から4時間程度で運転を中断して30分以上の休憩を確保する必要があります。

参考:厚生労働省「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準(改善基準告示)」

給与形態

給与形態は歩合制と基本給制、それらを組み合わせたものが存在します。

歩合制

給料が完全歩合制の場合は、運搬の売上や走行距離によって給料が変動します。長距離ドライバーの場合はこの制度を利用している会社が多くあります。

その為、積める荷物が多く走行距離が長い方が歩合が高くなる傾向にある一方、積み込みと荷下ろしに何時間もかかった場合でも、数十分で終わった場合でも給料は同じになります。また、免停になってしまうと他の業務に回されることもなく仕事が無くなってしまう恐れがあるので注意しましょう。

基本給制

給料が基本給制の場合は、毎月の基本賃金が決まっており安定した収入を得ることができます

繁忙期や閑散期に影響されず収入を得る事ができますが、その一方で仕事量を増やして給料を上げるといったことはし難いと言えます。

体力と集中力

体力が必要な職種のため、健康状態を良好に保つことも大切です。

長距離ドライバーは1日10時間近く運転することもあるため、長時間の運転に慣れておくことで転職に備えることができます。また、安全に効率の良い運転が出来るよう、日ごろの運転でも意識しておくと良いでしょう。

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まとめ

今回は、長距離ドライバーについて紹介しました。同じトラックドライバーでも、短中距離に比べて給料が高く、継続していくほど給料が上がるため稼ぎやすい職種と言えます。

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