ピッキングがきついと言われる理由は?向いていない人の特徴や年収、仕事のメリット

2024年3月13日更新

「ピッキングの仕事はきつい」って本当?向いていない人の特徴や仕事のメリット

ピッキングとは、工場や倉庫などで部品や品物を指示書通りに集める、物流のひとつの仕事です。
仕事内容だけでは簡単に思えますが、実際に働いている人からは「きつい」とも、「すごく楽」という声も聞こえてきます。

ピッキングの仕事のデメリットやメリット、実際のところはどうなのか、本コラムで解説していきます。

ピッキングの仕事がきついと言われる理由とは?

倉庫によっては体力が必要

ピッキング作業は一日中立ったまま、あるいは倉庫を歩き回ることが多い仕事です。

就業先によって扱う商品は異なりますが、特に重い商品を取り扱う場合は筋肉や関節に負担が掛かることが考えられます。効率よく棚から製品を取り出し運搬をするにはコツや工夫が必要になってきます。

また沢山の商品を倉庫の中から探すために1日中歩き回るため、業務に慣れていないうちは製品の保管場所を見つけるのに手間取りやすく大変かもしれません。

足腰の負担が心配な方は、軽量部品を扱う求人を選ぶことをお勧めします。

単純作業で飽きやすい

ピッキング作業の大部分は、同じ動作や手順の繰り返しとなります。

扱う商品は日々変わるものの、指示書に基づいて製品を棚から取り出し、バーコードをスキャンし、カートに入れるという一連の作業を何度も繰り返すことになります。単純な反復作業が中心となるため、新しいことをしていきたい人にとっては飽きてしまうことが考えられます。

しかし、単純作業ではあるものの、製品を取り違えるミスや、体力への負荷を減らして効率よく作業を行っていくためには注意深さや計画性が求められるため、地道な工夫や経験の積み重ねが業務の改善に繋がると充実感があります。

倉庫内の温度調整がしにくい

物流センターや倉庫は、建屋の構造上、外部の気温変動に大きく影響される場合があります。

トラックやフォークリフトでの搬入や搬出のため扉が開けっ放しになっていることもあるため、空調が効きづらい環境である事が多いです。食品等を扱っている倉庫では室内温度が低く保たれていることもあり、夏には涼しく快適な場合もありますが、夏は暑く、冬は冷え込むことが一般的です。

体調を崩さないように、夏は水分補給や塩分補給といった熱中症対策や、冬には防寒着をしっかり着込むといった対策が欠かせません。

繁忙期に仕事量が増える

取り扱う製品によっては特定の時期、例えば年末年始やセール時などに注文が急増します。

納期までに出荷を行う必要があるため、通常よりも製品の取扱いが多くなり作業量が増加し業務に追われることもあります。そういった場合は残業時間や休日出勤といった対応が求められるでしょう。また、仮設の保管場所が設置されたり、増員があったりといった通常時とは要領が異なるかもしれません。

閑散期と繁忙期のギャップが大きい倉庫の傾向として、消費者向けの製品を扱うかどうかということが挙げられます。繁忙期の影響を出来るだけ減らしたい方は、どのような製品を取り扱っているか確認をすることをお勧めします。

ピッキングの仕事に向いていない人の特徴は?

他人と協力して仕事をしたい人

ピッキングの仕事は基本的に個人作業が中心となります。各従業員が指定されたリストに基づいて、商品を取り扱うため、チームでの連携や協力が求められる場面は少ないです。

そのため、他人と協力して作業を進めることを好む人や人と積極的にコミュニケーションをとっていきたい人とっては、やりがいを感じにくい職種となるかもしれません。対話や相談を重ねながら仕事を進めていきたい人は、ピッキング業務では満足感を得られない可能性があります。

単純作業が苦手な人

ピッキングの業務は、繰り返しの単純作業が中心となります。単純作業が得意な人にとっては仕事しやすい環境ですが、一方で多くの人にとっては苦痛を感じる要因となることも。

特に新しい挑戦や変化を求める性格の人、クリエイティブな思考を活かしたい人にとっては、この種の単調な作業は向かないかもしれません。長時間、同じタスクに取り組むことで、飽きや疲れを感じやすくなり、その結果、モチベーションの低下や作業ミス、作業効率の低下を招く可能性があります。

専門的なスキルを身につけたい人

ピッキングの業務は基本的にシンプルであり、高度な技術や特別な知識を必要とするわけではありません。

従って、専門的なスキルや特技を活かして仕事をしたい、または業務を通じて新しいスキルを身につけたいと希望する人には向いていないかもしれません。例えば、フォークリフトの操作や溶接といった仕事では資格を活かしたり、経験を求められることも多く日々の業務を通じて新しい技術や知識を習得する機会が多くありますが、一部の求人を除きピッキングの仕事はそのような機会が少ないため、成長を求める人には物足りない場面もあるでしょう。

ピッキングの仕事に向いる人の特徴は?

単純作業が苦にならない人

ピッキング作業は、指示通りに商品をピッキングする単純作業の繰り返しです。そのため、単純作業が苦にならない人は、集中して作業に取り組むことができ、高い精度で作業をこなすことができます。

特に一人で集中して作業するのが得意な人向きの仕事と言えます。周りの人とのコミュニケーションは少なく、黙々と効率的に作業を進められる環境です。

丁寧な作業ができる人

ピッキング作業では、正確性が何より重要です。誤った商品をピッキングしてしまうと、お客様に多大な迷惑をかけてしまいます。そのため、商品の状態や数量などを丁寧に確認し、間違いのないピッキングを心がける必要があります。細かい作業が続くため、些細な失念が重大な損失につながりかねません。丁寧な作業ができる人であれば、高い集中力を発揮しミスのない確実な作業を期待できます。

ピッキングの仕事のメリットは?

人間関係で悩まない

ピッキングの業務は、多くの場合個人の作業が中心となるため、同僚間での複雑な人間関係のトラブルに巻き込まれるリスクがとても低いです。

一日の大部分を一人で完結するタスクに専念して過ごすため、他の職種に比べて人間関係でのストレスを感じにくいと言われています。接客業や営業を経験し対人での仕事にストレスを感じた人や、職場でのコミュニケーションに難しさを感じた人にとっては不安が少なく気楽に働ける職場環境です。

一人で黙々と作業をしたい人にとっては最適な仕事のひとつであると言えます。

未経験でもすぐに働ける

ピッキングの仕事は、特別な技術や資格を必要としないのが特徴です。そのため、未経験者でも基本的なオリエンテーションや簡単なトレーニングを受ければ、すぐに実務を開始することができます。

多くの企業では、新入社員やアルバイトスタッフに対して、業務の流れや注意点をしっかりと教育しているため、未経験者でも安心して業務を開始できる環境が整っています。倉庫内のルールやマナー、指示された内容を守ることで大きなミスを防ぐことができます。

また、繁忙期には増員をかけている倉庫もあります。短期の仕事を探している人や、キャリアチェンジを考えている人にとって、未経験からの挑戦のしやすさは大きな魅力と言えます。

深夜帯のシフトでは高収入

多くの物流センターや倉庫は24時間稼働しており、夜間や深夜のシフトも存在します。

深夜の時間帯は、深夜労働の割増賃金が適用されるため一般的に高時給が設定されています。労働基準法では深夜帯(22時から翌5時)の労働に対して基本給(時給)の25%以上を支払うことが定められており、深夜に働くことで日中の勤務よりも高い収入を得ることが可能です。

また、夜勤は通常の生活リズムとは異なるため、体力的・精神的な負担を感じることもあるかもしれませんが、その分高い収入が期待できるので、効率的に稼ぎたいと考える人にとって魅力的な選択肢となります。夜間のシフトを選ぶことで、他の時間帯に他の活動や仕事を行うことも可能です。さらに、ピッキングの仕事では土日や深夜、短時間シフトなども選択肢として存在し、シフトの融通が利く職場が多いため、個人のライフスタイルに合わせてシフトを選ぶことができます​。

参考:法定労働時間と割増賃金について教えてください。|厚生労働省

お給料はどのくらい?年収や月の手取りを紹介

年収

  • 正社員:約360万円~500万円
  • 派遣社員:約240万円~360万円
  • アルバイト・パート:約150万円~240万円

月の手取り

  • 正社員:約24万円~33万円
  • 派遣社員:約16万円~24万円
  • アルバイト・パート:約10万円~16万円

ピッキングの仕事は、比較的誰でも始められる仕事ですが、お給料は決して高いとは言えません。しかし、経験を積んだり、スキルを磨いたりすることで、ステップアップが可能です。

ピッキングの仕事で正社員になれる?

物流業界は、日本の経済を支える重要な部門の一つであり、ピッキングの仕事もその中核を担う役割を果たしています。そのため必要とされる場面が多く、アルバイト雇用から、正社員雇用の求人も多数存在します。

通常、倉庫の管理職は正社員として任命され、ピッキング以外の倉庫作業を学ぶことで、最終的に他のパートタイムの従業員を管理する立場になり、正社員に昇格することもあります。

正社員での雇用の際には、多くの求人において同職種での経験が求められますが、ピッキングの仕事では未経験からでも正社員になれる場合も多いため、正社員になることのハードルが比較的低い職種と言えます。

フォークリフトの免許がおすすめ!

ピッキングの仕事をするうえで、フォークリフト免許があると便利です。多くの倉庫では、荷物の搬入・出庫にフォークリフトが使用されており、免許を持っているとピッキングだけでなく、これらの作業にも携わることができます。

さらに、フォークリフトを操作できるとピッキングのみの仕事よりも高収入が期待できます。近年、物流業界は人手不足が深刻化しており、フォークリフト免許を持っている人は引く手あまたです。

転職やスキルアップにも繋がるため、将来的にもキャリアアップを目指す方にとってオススメの資格と言えます。
ピッキングの仕事で更なるキャリアアップを目指すなら、フォークリフト免許取得を検討してみてはいかがでしょうか。

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まとめ

ピッキングの仕事は、未経験でも挑戦しやすく高収入を狙える職種です。一人で黙々と作業をすることが好きな人にとっては最適なお仕事の一つと言えます。

一方でいくつかのデメリットもあるので、自分に合った職種を選ぶことが大切です。
ジョブ派遣ではピッキング以外にもたくさんの職種の求人を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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