ドライブシャフトについて解説！
2024年1月17日更新
ドライブシャフト・ドライブシャフトブーツとは、車を動かす際に重要な役割を担っている、重要なパーツです。
本記事では、ドライブシャフトの基礎知識からベアリング、不具合などについて詳しく解説していきます。
ドライブシャフトとは一体何なのか？
ドライブシャフトは、自動車においてエンジンの出力を駆動輪に伝える役割を担う部品です。一般的には鋼材で作られた長い筒状の軸であり、エンジンと駆動輪の間に配置されます。内部にはジョイントと呼ばれる連結部品があり、エンジンの回転力を車輪に伝える役割を果たしています。ドライ ブシャフトは車輪の回転に合わせて回転し、正確な動力伝達を実現するために高い耐久性が求められます。
ドライブシャフトとは？構造も含めて解説
車が走るためには、エンジンの回転によって発生した動力をタイヤ（駆動輪）に伝えなければなりません。ドライブシャフトは、この一連の動作を行うために必要なパーツの一つで、ディファレンシャフトギア（デフ）と車輪を接続しており、ドライブシャフトが駆動輪に回転を伝えることで車を進ませる役割を担っています。
これらの駆動系に関わる部品は、総称して「ドライブトレイン」と呼ばれます。走行中は常に回転し、駆動力をタイヤに伝達しています。
新品のドライブシャフトの価格は５万円前後です。
ドライブシャフトブーツとは？構造も含めて解説
ドライブシャフトブーツとは、ドライブシャフトに取り付けるゴム製の保護カバーです。ドライブシャフトブーツは、一般的に柔軟で耐久性のあるゴムまたはシリコン素材で作られています。ブーツは円筒形の形状をしており、ドライブシャフトのジョイント部を覆うように取り付けられます。
ドライブシャフトの可動部では金属が激しく擦れるため、グリスで潤滑されています。
ドライブシャフトブーツは、柔軟性・耐久性があり、グリスの漏れを防ぐ役割を果たしています。
ドライブシャフトブーツの価格は高くても7,000円程度です。
ドライブシャフトとドライブシャフトブーツとベアリング
ドライブシャフトのジョイント部には、ドライブシャフトがスムーズに回転するためにハブベアリングと呼ばれるベアリングがあります。このベアリングは、小さな玉や軸受けで構成されています。ベアリング内部にはグリスが入っており、回転部分を滑らかに保つ役割を果たしています。
ドライブシャフトブーツは、このグリスの入ったジョイント部を保護するためのカバーのようなものです。ブーツは柔軟で動きやすい素材でできており、ジョイント部を包み込むように取り付けられます。これによって、グリスが飛び散ったり、外部から入る埃や石、水などの異物からジョイント部を守る役割を果たしています。
ドライブシャフトブーツはドライブシャフトの回転部分を保護し、内部のグリスが外に飛び散ったり、異物が侵入するのを防ぐ役目をしています。
ドライシャフトの点検方法
日常的に点検できるのはブーツです。
方法は、停車時、ステアリングを左右それぞれ、いっぱいに切ります。右側に切れば右側のブーツを目視することができます。全体を見られなくても、ブーツ周辺に油の跡がなければ正常です。
グリスが飛び散っていたら亀裂がある証拠です。すぐに修理を依頼しましょう。ドライブシャフトブーツが破損している場合は、新品に交換するしかありません。すぐにシャフトがダメになるわけではないので、緊急性は低いのですが、砂利道や雨天走行は避けた方が良いでしょう。もちろん、修理は早いに越したことはありません。修理は、ディーラーや整備工場でやってもらえます。
ドライブシャフトの交換・取替の目安
ドライブシャフトの交換時期の目安は一般的に10～15年ですが、ジョイント部分を保護する「ドライブシャフトブーツ」はさらに寿命が短く、5年（走行距離5万km）程度が目安と言われています。
ただし、交換時期に限らず、ブーツに異常を感じた場合は、すぐに点検および交換を行うことが重要です。
ドライブシャフトの問題のほとんどは、ドライブシャフトブーツのトラブルによるものです。
ドライブシャフトブーツの交換を怠ると、最終的にはドライブシャフト全体を交換する必要が生じる可能性があり、高額な費用がかかることになります。高額な費用を避けるためには、定期的な点検でドライブシャフトブーツのひび割れやグリスの漏れをチェックすることが非常に重要です。
ドライブシャフトの不具合
ドライブシャフトの不具合には、いくつかの原因が存在します。
ここでは、主な原因であるドライブシャフトの異音・ガタ・グリス漏れについて解説します。
１．ドライブシャフトの異音
ドライブシャフトに異音が発生する原因として、ジョイントの損傷や摩耗、ベアリングの不良、ブーツの破損などがあります。異音は早めに点検・修理する必要があります。異音が放置されると、さらなる損傷や事故のリスクが高まる可能性があります。
２．ドライブシャフトのガタ
ドライブシャフトのガタは、ジョイントやベアリングの緩みや損傷によって発生します。ガタがあると駆動力の伝達が不安定になり、ハンドリングや走行安定性が悪化します。ガタがある場合は早急に修理や交換を行う必要があります。
３．ドライブシャフトのグリス漏れ
ドライブシャフトのグリス漏れは、ドライブシャフトブーツの破損によって引き起こされます。グリス漏れはジョイントやベアリングの潤滑不足をもたらし、摩耗や損傷の原因となります。グリス漏れが見つかった場合は、ブーツの交換とグリスの補充が必要です。
ドライブシャフトのグリス漏れを放置するとどうなるのか？
ドライブシャフトのグリス漏れを放置すると、ジョイントやベアリングに潤滑が不足し、摩耗や損傷が進行します。これにより、ドライブシャフトの機能が低下し、車両の駆動性能や安全性が悪化する可能性があります。また、グリス漏れは周囲の部品や地面にも影響を及ぼし、汚染やコストの増加を引き起こす可能性があります。早めの修理や交換が必要です。
車両関係の仕事を探すなら、ジョブ派遣
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まとめ
今回のコラムでは、ドライブシャフトの基本的な仕組みから、故障の原因までを解説しました。
ドライブシャフトが故障してしまうと、別のパーツまで損傷してしまう危険性もあり大変危険です。
取り返しのつかない事故を未然に防ぐためにも、定期的な点検や違和感のある場合の修理を徹底しましょう。
