大型免許を取得する際の平均費用とは?条件や教習所の期間、助成金などを徹底解説!

2024年8月21日更新

大型免許を取得する際の平均費用とは?条件や教習所の期間、助成金などを徹底解説!

大型免許の取得は、幅広い運送業界で活躍するチャンスを広げます。しかし、費用や期間、助成金などについては、情報が散らばっており把握しづらいのが現状です。

そこで本コラムでは、大型免許の取得方法や費用、助成金を徹底解説し、あなたの大型免許取得をサポートします。

大型免許とは?

大型免許で乗車可能なトラックには、さまざまな種類とサイズがあります。
以下にいくつかの一般的な大型トラックの種類とサイズを紹介します。

  • 平ボディトラック
  • ウィングボディトラック
  • タンクローリー

大型免許とは、これらのトラックをはじめとする

  • 車両総重量が11トン以上
  • 最大積載量6.5トン以上

のいずれかに該当する自動車を運転できる免許です。

ただし、車両の種類や運転方法によっては、さらに専門的な資格が必要となる場合もあります。

普通免許中型免許大型免許
自動車の種類普通自動車中型自動車大型自動車
車両総重量5トン未満5トン以上11トン未満11トン以上
最大積載量3トン未満3トン以上6.5トン未満6.5トン以上
乗車定員10人以下11人以上29人以下30人以上

教育訓練給付金制度とは?

「教育訓練給付金制度」は、働く人がスキルアップを目指す際のサポートとして設けられた、日本の雇用保険の給付制度です。この制度では、労働者や離職者が自ら費用を負担して指定された教育訓練講座を受講し、修了することで、受講費用の一部が補助金として支給されます。この補助金を受けるためには、雇用保険に1年以上加入していること、または前職を離職してから1年以内であることが必要です。さらに、過去に同制度で助成金を受けた人は、3年以上の加入歴と前回の助成金受給から3年以上経過している必要があります。

制度利用可能な教習所や講座は限られており、補助金の上限は教習費用の20%(最大10万円)です。教習費用には入学金や受講料が含まれますが、検定代、卒検代、仮免申請費用、ローンの手数料、交通費、宿泊費、食費などは含まれません。この制度は、スキルアップを目指す労働者にとって貴重なサポートとなることで、雇用の安定と再就職を促進することを目的としています。

教育訓練給付金制度の対象になる免許とは?

教育訓練給付金制度の対象となる免許には、普通二種、中型車、大型車、大型二種、大型特殊、けん引免許が含まれます。これらの免許は、特定の職業や状況において必要とされるものです。

  • 普通二種免許は、タクシー運転手などの職業で必要とされます。
  • 中型車免許を取得すると、4トントラックや消防車、救急車、ごみ収集車などの運転が可能になります。
  • 大型車免許は、ダンプカー、トラック、タンクローリーなどの運転に必要です。
  • 大型二種免許は、観光バスや路線バスの運転手に必要です。
  • 大型特殊免許では、シャベルカーやフォークリフト、クレーン車などの運転が可能になります。
  •  けん引免許は、タンクローリーや貨物トレーラーの運転に用いられます。

教育訓練給付金制度を活用することで、これらの免許取得にかかる費用の一部を助成金として受け取ることができます。ただし、受講料や入学金は助成の対象となりますが、検定代や卒検代、仮免申請、ローンの手数料、交通費、宿泊費、食費などは対象外です。また、教育訓練給付金制度の利用には条件があり、雇用保険に1年以上加入していること、前職を離職してから1年以内の人、または過去に同制度で助成金を受けた人は、3年以上雇用保険に加入しており、前回助成金を受けてから3年以上経過している必要があります。

大型免許取得のために必要な条件

年齢満21歳以上
※2022年5月13日から、一定の教習を修了することにより、19歳以上で、かつ、中型免許、準中型免許、普通免許又は大型特殊免許のいずれかの運転免許を受けていた期間が1年(当該免許の効力が停止されていた期間を除く)以上あれば受験することができます。
取得条件普通自動車免許、準中型免許、中型免許、大型特殊免許のいずれかを取得しており、免許停止期間を除くその通算運転経歴が3年以上であること
身体条件・視力が、裸眼もしくは眼鏡、コンタクトレンズの使用で両眼0.8以上、片眼0.5以上。
・三桿(さんかん)法の奥行知覚検査器により、2.5メートルの距離で3回検査し、誤差の平均が2センチメートル以下であること。
・信号機の色(赤・青・黄)が識別できること。
(現に免許を受けている方、更新手続、失効手続等の方は行いません)
・10メートルの距離で90dBの警報機の音が聞こえること。(補聴器の利用も可能)
・自動車の運転に支障をきたす身体障害がないこと。
※障害をお持ちの方は事前に運転免許試験場(運転適性窓口)にて要相談

大型免許を取る方法1:教習所(通学)

大型免許を取得する方法のひとつとして、教習所へ通学する方法があります。通学型教習所では、日常の生活や仕事と並行して、教習を受けることができます。

以下に通学型教習所で大型免許を取得する際の概要を説明します。

教習所に通学して大型免許を取得するメリット

教習所に通学して大型免許を取得するメリットは以下の通りです。

  • 専門の講師から直接指導を受けることができる。
  • 教習所の設備を活用して、効率的に学習ができる。
  • 免許取得のための手続きやスケジュールが教習所側で管理されるため、手間がかからない。

教習所に通学して大型免許を取得した場合の平均期間

教習所に通学して大型免許を取得する場合、平均的には約1ヶ月~2ヶ月程度が必要とされています。ただし、受講する教習所や受講スケジュールによって期間が変わることもありますので、事前に確認が必要です。

教習所に通学して大型免許を取得した場合の平均費用

教習所に通学して大型免許を取得した場合の平均費用は、現在持っている免許の種類によって異なります。

また、教習所によっても異なりますので、事前のリサーチ・比較が大切です。

  • 普通自動車免許を持っている場合:約35万円程度
  • 中型自動車免許を持っている場合:約20万円~25万円程度

ただし、普通免許(AT限定)の場合は限定解除が必要になるため、その分費用は高くなります。

教習所に通学して大型免許を取得する場合の注意点

教習所に通学して大型免許を取得する場合、以下の点に注意が必要です。

  • 通学期間中の自分のスケジュールを調整する必要がある。
  • 教習所の場所や通学手段によっては、通学が大変な場合もある。

大型免許を取る方法2:教習所(合宿)

大型免許を教習所で取得するためには、自宅から教習所へ通学する方法と、教習所の提携施設に宿泊し、一定期間集中して免許を取得する合宿免許の方法があります。

以下に合宿型教習所で大型免許を取得する際の概要を説明します。

教習所で合宿して大型免許を取得するメリット

教習所で合宿して大型免許を取得するメリットは以下の通りです。

  • 短期間で集中的に学習ができる。
  • 費用面でお得(宿泊費や食事費が含まれている)。

教習所で合宿して大型免許を取得した場合の平均期間

教習所で合宿して大型免許を取得した場合にかかる平均期間は、約2週間~1ヶ月程度です。ただし、受講する教習所やコースによって期間が変わることもありますので、事前に確認が必要です。

教習所で合宿して大型免許を取得した場合の平均費用

  • 普通自動車免許を持っている場合:約350,000円
  • 中型自動車免許を持っている場合:約200,000円

教習所で合宿して大型免許を取得する場合の注意点

教習所で合宿して大型免許を取得する場合、以下の点に注意が必要です。

  • 休暇を取得して合宿期間を確保する必要がある。
  • 合宿中は他の受講生と共同生活を送るため、プライバシーが制限されることがある。

大型免許を取る方法3:一発試験

大型免許の一発試験は、教習所での技能教習を受けずに直接本試験に臨む方法です。取得費用を抑え、なるべく早く大型免許を取得したい人に向いています。しかし、本試験の前に仮免許を取得し、路上練習を行う必要があります。一発試験は教習所や合宿経由の方法よりも難易度が高く、合格率も低い傾向があります。多くの人が数回の受験を経て合格しています。また、仮免許取得後の路上練習には特定の条件があります。例えば、同乗する大型免許保持者が必要であり、練習日数も制限されています。一発試験のメリットとしては、受験費用が安く約4万円程度で、講習などで拘束される時間がないことが挙げられます。しかし、合格率が低く、何度も試験に落ちると費用がかさんでしまうというデメリットもあります。また、試験は平日のみ行われます。自身の運転経験と合格の見込みを考慮して選ぶと良いでしょう。

大型免許の取得で利用できる補助金・助成金はある?

大型免許の取得には、国や自治体などから補助金や助成金が支給されることがあります。これらを利用すれば、費用を抑えて免許取得が可能です。

人材開発支援助成金(若年人材育成訓練)

人材開発支援助成金とは、人材の職業訓練開発を実施した企業を対象に、訓練の費用を一部助成し、人材が専門知識や技能を身に付けるための人材育成をサポートする制度です。

人材開発支援助成金にもいくつかのコースがありますが、ご紹介するのはその中の1つ「特定訓練コース」の「若年人材育成訓練」です。

条件としては、2つあります。

  1. 訓練対象者が雇用契約締結後5 年以内かつ35 歳未満の雇用保険の被保険者である事
  2. OFF-JT により実施される訓練で助成金対象訓練時間が10時間以上であること

※Off-JTとは…職場を離れた場で行う外部研修や集合研修

支給される金額は以下の通りです。

  • 賃金助成 1人1時間あたり760円(大企業 380円)※就業時間内のみ支給対象
  • 経費助成 研修にかかった費用の45%(大企業 30%)

※助成額はあくまでも目安となります。詳細はお近くの労働局へお問い合わせください。

教育訓練給付制度

教育訓練給付金制度は、働く人がスキルアップを目指す際のサポートとして設けられた、日本の雇用保険の給付制度です。詳細は次の項目で説明します。

教育訓練給付金制度の補助額は?

大型免許取得時の費用に対し、教育訓練給付金制度を通じてハローワークから支給される補助金は取得費用の20%に相当します。 ただし、この補助金の最大額は10万円と定められており、さらに4000円未満の受講料では給付の対象外となるため注意が必要です。

教育訓練給付金制度を利用する流れ

教育訓練給付金制度の利用にあたっての流れは以下の通りです。

  1. 指定された教育訓練講座を選択し、受講する。
  2. 講座を受講し修了したことを証明する修了証明書を受け取る。
  3. ハローワークにて給付金の申請を行い、修了証明書と受講料の領収書を提出する。
  4. 申請内容の確認と給付決定を経て、補助金が支給される。

申請には、本人確認書類、雇用保険の被保険者証、教育訓練給付金支給申請書などの提出が必要です。また、給付金の申請は、受講開始前に行うことが基本となりますが、講座によっては受講後でも可能な場合があります。

詳細な手続きや必要書類は、変更があったり地域や受講する講座によって異なることがあるので、事前にハローワークで確認することをお勧めします。

大型免許を活かした仕事をするなら”ジョブ派遣”

ジョブ派遣では、工場・製造業を中心としたお仕事の紹介を行っています。

大型免許よりも手軽に免許を取得できるフォークリフトに関する工場派遣求人もご紹介していますので、ぜひ自分に合ったお仕事を見つけてください。

まとめ

今回は、大型免許について紹介しました。

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