ロット生産とは?意味や種類、管理・生産のメリットなどを徹底解説!

2024年2月2日更新

製造や物流において、一定の数量や単位で商品や製品を管理するための単位として「ロット」という単位が使われます。
ロット管理・ロット生産により、不良品の特定やコスト削減、在庫最適化などのメリットがあり、様々な業界で活用されています。この記事では、ロットの基本的な意味や、物流や製造業界におけるロットの種類やメリット、さらにロットに関する仕事の紹介まで、詳しく解説します。

ロット生産とは?

ロットとは、製造業や物流業などの流通業界で使用される用語で、同じ製品が同時期に生産・出荷される際に、一定の数量や単位にまとめた最小の単位のことを指します。用途や目的に応じて製造業界や物流業界などで広く利用され、効率的な生産や配送を実現するための手段の一つとして、重要な役割を果たしています。

ロットとダースの違いは?

ロットとダースは、異なる単位の量を表す言葉です。

「ロット」とは、一定数量や期間を単位として管理や生産、配送を行う際に使われる用語で、通常は製造業や物流業界で使用されます。例えば、1つの生産ラインで一定の数量の製品をまとめて生産し、その一定数量を「1ロット」と呼ぶことがあります。

一方、「ダース」とは、12個を1セットとした数量の単位であり、主に小売業界で使用されます。例えば、12個の卵や12個のペンなど、同じ種類の商品を1セットとして販売する場合に使用されます。

つまり、ロットとダースは、異なる単位の量を表す言葉であり、使われる業界や文脈が異なります。

物流業界におけるロットの例

物流業界におけるロットには、輸送ロット、配送ロット、保管ロットの3種類があります。

1:輸送ロット

輸送ロットとは、一定の数量の商品をまとめて輸送する際に使用される単位のことを指します。具体的には、輸送手段(トラックや船など)や輸送経路、配送先などによって決定されます。

輸送ロットは、物流業界において、製品の運搬や配送効率を向上させるために重要な役割を果たしています。製品をまとめた単位で輸送することによって配送回数を減らし、運搬コストを削減することができます。また、輸送ロットが決まることによって生産の計画や在庫管理などが行われるため、生産効率の向上や在庫の最適化にもつながります。

2:配送ロット

配送ロットとは、配送する商品を一定数量でまとめて配送する際に使用される単位のことを指します。具体的には、配送先や配送日時、商品の数量や種類、運送手段などによって決定されます。

商品をまとめた単位で配送することによって、配送回数を減らし、配送コストを削減することができるためです。また、配送ロットが決まることによって在庫管理や製品の生産計画などが行われるため、生産効率の向上や在庫の最適化にもつながります。

3:保管ロット

保管ロットとは、倉庫や保管施設で、商品や原材料を管理・追跡しやすくするために分類された単位のことです。保管ロットは、製品の特性や保管条件、期限などに基づいて決定されることが一般的です。

保管ロットは、在庫管理の効率化、品質管理の向上、および製品の追跡性を確保を目的として使用されます。これにより、リコールや品質問題が発生した場合に、特定の製品ロットを正確に特定し、対応することが可能になります。

製造業界におけるロットの例

製造業界におけるロットには、製造ロット、購入ロット、最小ロット、ロット管理の4種類があります。

1:製造ロット

製造ロットとは、製品や部品を一定量ごとに製造・管理する単位のことです。製造ロットは、製品の品質管理や在庫管理、製品の追跡性を確保するために重要です。

製造過程で一定期間に製造された製品や、同じ原材料や製造条件で製造された製品をまとめて管理するために使用されます。ロット番号は、製品に付与され、製造日や製造場所、製造条件などの情報を示すために使われます。

製造ロットによって製品を分類することで、品質管理が容易になります。万が一、製品に欠陥が見つかった場合やリコールが発生した場合、ロット番号を使って特定の製品ロットを追跡し、対応を行うことができます。また、在庫管理や出荷管理の効率化にも役立ちます。

2:購入ロット

一度に購入または発注する商品や部品の数量や単位を指す購入ロットは、購入や発注の単位として機能し、一定の数量や金額に基づいて決定されます。購入ロットの適切な設定は、在庫管理、調達コストの最適化、供給リスクの管理に役立ちます。

適切な購入ロットを設定することで、在庫量の適切な維持が容易になり、一度に大量に購入することで単価が安くなる可能性があります。また、購入ロットを適切に設定することで、部品の欠品リスクや製品の品質問題などのリスクを軽減できます。

しかし、購入ロットを大きくしすぎると、在庫コストが増加したり製品の品質が低下するリスクがあるため適切なバランスが重要です。

3:最小ロット

最小ロットは、製品や部品を購入、製造、または発注する際の最小単位を指します。

最小ロットの存在にはいくつかの理由があります。まず、製造業者やサプライヤーは最小ロットによって一定量以上の生産を保証し、生産効率を向上させることができます。次に、最小ロットを設定することで、在庫量を適切に保つことができ、在庫管理の負担を軽減できます。最後に、サプライヤーは最小ロットを設定することで一定量の需要を確保し、供給安定性を向上させることができます。

企業が購入計画を立てる際には、最小ロットが重要な要素となります。適切な最小ロットに基づいて効率的な購入計画を立てることで、コスト削減や在庫管理の効率化が実現できます。ただし、最小ロットが大きすぎる場合は、過剰在庫や在庫管理コストの増加につながる可能性があるため、適切なバランスが重要です。

4:ロット管理

ロット管理は、同じ生産過程や材料を用いた製品を一定量単位でまとめて管理することで、製品の品質管理や追跡性を確保するプロセスです。ロット番号を付与することで、製品がどの生産ロットで作られたかやどの材料が使用されたかなどの情報を記録し、万が一品質不良や問題が発生した場合に、特定のロットを特定して、原因究明や不良品の追跡、リコールなどの対応を行うことができます。「その製品がいつ、どこで、誰によって作られたのか」を明確にするトレーサビリティによって、製品の安全性と信頼性を保ち、顧客満足度を高めることができます。

アパレル業界におけるロット

アパレル業界におけるロットとは、同じ製品や同じ素材、同じ色柄をまとめて生産・在庫管理する単位のことを指します。例えば、同じサイズや色のTシャツを100枚単位でまとめて生産する場合、この100枚を一つのロットとして管理します。

アパレル業界では、ファッションのトレンドや需要の変化が激しいため、過剰な在庫を抱えるリスクが高くなります。そのため、過剰な在庫を抱えずに素早く商品を提供するために、小ロット化が進んでいます。小ロット化によって、製品の品質管理や在庫管理がより細かく行えるようになり、素早い製品提供が可能になります。また、消費者の個性化が進んでいることから、需要に合わせた製品ラインナップの展開が求められるため、小ロット生産によって多品種少量生産にも柔軟に対応できます。

また、アソート販売という販売方法もあります。アソート販売とは、複数の異なる商品を組み合わせてセット販売することを指します。アソート販売は、店舗に在庫を抱えずに複数の商品を販売できるため、在庫コストの削減につながります。アソート販売においては、最小ロットという概念が重要になります。最小ロットとは、1つの商品を生産する最小単位のことであり、アソート販売においては、セットに含まれる商品の最小ロット数に合わせて生産を行います。

ロット管理・ロット生産のメリットとは?

ロット管理・ロット生産には、以下のようなメリットがあります。

不良品の特定が容易

ロット管理・ロット生産によって、一定の数量の商品をまとめて管理することができるため、不良品の特定が容易になります。不良品が発生した場合、そのロット内にある可能性が高く、特定が容易です。不良品を特定することで原因の究明が容易になり、同様の問題が再発することを防ぐことが可能になり、製品の品質管理や顧客満足度の向上、またコスト削減にも繋がります。

最低生産個数を決めることでコスト削減が可能

最低生産個数とは、ある商品を製造する際に最低限必要な生産数を指します。生産数量が最低生産個数を下回る場合、生産ラインの停止や製品単価の上昇などの問題が生じることがあります。
また、一定量以上の商品を生産することにより、製造コストを削減することができます。製造量が多ければ、原材料の単価や人件費などのコストを削減できます。

在庫の最適化ができる

ロット管理によって、一定数量の商品をまとめて管理することができるため、在庫の最適化が可能です。製品をロット単位で管理することで在庫管理が容易になり、不良在庫を減らすことができます。不良在庫は、製品が廃棄や再加工によって処分されることによって発生する在庫です。

コスト削減が可能

ロット管理・ロット生産により、生産や物流の効率化が図れるため、コスト削減が可能となり、製品の在庫管理も容易になります。不良在庫の発生を減らし、製品の廃棄や再加工などのコストを削減することもできます。また、物流業界においては、輸送ロットや配送ロットによって、運搬効率を向上も可能です。

生産・物流のスケジュール管理が容易

ロット管理を行うことで、生産・物流のスケジュール管理が容易になります。必要なロットを決定し生産・物流の計画を事前に立てることで、スムーズな生産・物流を実現できます。特に、製造業界においては、原材料や部品の調達を生産計画に基づいて行うことが重要となります。ロット管理によって必要な数量を把握し、事前に調達することができるため、スケジュール通りの生産・物流が可能になります。

ロット管理・ロット生産にデメリットはある?

ロット管理・ロット生産は、一定数量の製品をまとめて生産する方法で、特に大量生産に適しています。しかし、その一方で、以下のデメリットも存在します。

デメリット1:在庫管理の複雑化

ロット生産では、一定数量の製品をまとめて生産するため、在庫の数量や種類が増えます。これにより、在庫管理が複雑化し、余剰在庫によるコスト増や、製品の陳腐化のリスクが高まります。

デメリット2:市場の需要変動への対応が遅れやすい

ロット生産では、製品の需要変動に応じて生産量を調整するのが難しいため、需要変動への対応が遅れやすくなります。特に、流行や季節性に敏感な製品の場合、需要の予測ミスが過剰在庫を生む原因となり得ます。

デメリット3:初期投資の増加

ロット生産では、効率的な生産のために専用設備や自動化設備が必要になる場合が多く、それに伴う初期投資が大きくなることがあります。

ロット生産とその他の生産方式の違いは?

ロット生産以外にも、生産にはいくつかの方法があります。その違いを見ていきましょう。

1:連続生産

連続生産とは、製品を途切れることなく連続的に生産する方式です。生産ラインを停止することなく、一定のペースで生産することができます。そのため、大量生産に適しており、生産コストを抑えることができます。

連続生産は、化学工業や鉄鋼業などの素材産業でよく用いられています。これらの産業では、同じ製品を大量に生産する必要があるため、連続生産が適しています。

連続生産のメリットは、以下のとおりです。

  • 大量生産に適しており、生産コストを抑えることができる
  • 生産ラインを効率的に稼働させることができる
  • 生産量を一定に保つことができる

デメリットは、以下のとおりです。

  • 製品変更の柔軟性が低い
  • 設備投資やランニングコストがかかる

2:バッチ生産

バッチ生産とは、一定量の生産を一括で行い、次のバッチに移る前に設備の調整や清掃を行う方式です。連続生産よりも少量多品種に対応しており、製品切り替えの柔軟性が高いです。

バッチ生産は、食品や医薬品などの産業でよく用いられています。これらの産業では、需要の変動や顧客のニーズに合わせて、製品の種類や量を柔軟に変更する必要があるため、バッチ生産が適しています。

バッチ生産のメリットは、以下のとおりです。

  • 連続生産よりも製品変更の柔軟性が高い
  • 少量多品種の生産に適している

デメリットは、以下のとおりです。

  • 生産効率が連続生産よりも低い
  • 設備の調整や清掃に時間とコストがかかる

3:ライン生産方式

ライン生産方式とは、製品を組み立てる工程を順序立てて配置し、連続的に生産する方式です。ロット生産よりも生産効率が高いが、製品の変更には設備の再配置や調整が必要です。

ライン生産方式は、自動車や家電製品などの産業でよく用いられています。これらの産業では、同じ製品を大量に生産する必要があるため、ライン生産方式が適しています。

ライン生産方式のメリットは、以下のとおりです。

  • 生産効率がロット生産よりも高い
  • 製品の品質を一定に保ちやすい

デメリットは、以下のとおりです。

  • 製品変更の柔軟性が低い
  • 設備投資やランニングコストがかかる

ライン生産方式は、製品を組み立てる工程を順序立てて配置し、連続的に生産する方式です。
ロット生産よりも生産効率が高いが、製品の変更には設備の再配置や調整が必要です。

4:個別生産方式とは

個別生産方式とは、注文に応じて個々の製品を製造する方式です。ロット生産とは異なり、オーダーメイドや少量生産に適しています。顧客のニーズに合わせた柔軟な生産が可能ですが、生産効率は低くなります。

個別生産方式は、家具や建築、医療機器などの産業でよく用いられています。これらの産業では、顧客のニーズに合わせて、製品の種類や量を柔軟に変更する必要があるため、個別生産方式が適しています。

個別生産方式のメリットは、以下のとおりです。

  • 顧客のニーズに合わせた柔軟な生産が可能
  • 製品の品質を高めやすい

デメリットは、以下のとおりです。

  • 生産効率が低い
  • 設備投資やランニングコストがかかる

以上、各生産方式の特徴と適性を説明しました。生産方式は、製品の種類や量、顧客のニーズなどに合わせて変わります。

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