仕事を辞める前にハローワークを利用することはできる？在職中の転職活動のコツを解説
2024年1月29日更新
在職中にハローワークを利用して転職活動を行う方法について詳しく解説します。また、ハローワークの基本情報、在職中の転職でのメリットとデメリット、転職時のコツ、退職後の転職ポイント、ハローワーク利用者の特徴、その他の転職活動方法など幅広く紹介します。
在職中でもハローワークで転職活動はできる？
正社員やアルバイトなど、現在の雇用形態に関わらず在職中の方でもハローワークを利用して転職活動を行うことは可能です。
ただし、在職中に進められる手続きには限りがあるのであらかじめ確認しておきましょう。
そもそもハローワークとは？概要と利用の流れ
ハローワークとは、厚生労働省が全国500箇所以上に設置する公共職業安定所のことです。
職安とも呼ばれ、就職や転職を目指す人々に対して職業紹介や求職相談、雇用保険の手続きといったサポートを行っています。
ハローワークの利用には求職者登録が必須のため、初めての利用の場合は受付で登録と説明を受けましょう。
利用するにはまず「求職申込書」を受理してもらう必要があります。
求職申込書とは、住所・氏名などの基本情報や収入・職業形態といった就職についての希望条件を記載する書類です。
ハローワークにあるパソコン、または書類に記入する形で登録します。
Webサイトで登録することもできますが、その場合は仮登録として扱われるので一週間以内にハローワークに行き本登録を済ませる必要があります。
在職中からの転職でハローワークを使うメリット
在職中にハローワークを利用することは、転職活動をよりスムーズかつ効率的に進めるための有効な方法です。
以下に、その主なメリットを2点挙げて説明します。
スムーズに転職できる
ハローワークを利用すると、多様なサポートを通じて転職サービスをスムーズに行えます。
具体的には、履歴書・職務経歴書の作成支援や面接練習といった前準備から実際に求人に応募するまですべてハローワーク内で行えるため、就業中で時間が取れないという人でも話を聞いてもらいやすい環境が整っています。
幅広い求人情報
ハローワークでは、様々な業種・職種の求人募集がされています。
主に地元の求人を見ることができるので、地元で働き続けたい人は仕事が見つけやすい環境になっています。
また、一般に公開されている求人の他にも、ハローワークを通じてのみ応募可能な非公開求人も存在し、これらの求人は他の転職サイトや手段では閲覧できません。
在職中からの転職でハローワークを使うデメリット・注意点
在職中にハローワークを利用して転職活動を行う場合、いくつかのデメリットや注意すべき点があります。
以下に、その主なデメリットを5点挙げて説明します。
退職済みの人しか応募できない求人がある
ハローワークには、退職済みの人を対象とした求人が存在します。
これは、即就業できる人材を求める場合など、特定の条件を満たす必要がある場合に見られます。
在職中の転職者は、このような求人に応募することができないため、求人選びにおいては、その条件を確認する必要があります。この点を見落とすと、希望する求人に応募できないという状況になりかねません。
職場の雰囲気が掴みにくい
ハローワークの求人情報には基本的に画像が使われておらず、企業の詳細が分かりづらい場合があります。
応募する段階では職場の労働環境や会社内の雰囲気が掴めないので、詳細を見て応募したいという人には不安材料になるでしょう。
平日の日中のみ営業のため、仕事をしながら通いづらい
ハローワークの営業時間は主に平日の日中なので在職中の人にとっては通うことが難しい場合があり、思ったように転職活動が進められない場合もあります。
また、カウンセリングやセミナーなどのサービスを利用するためにも、仕事を調整する必要があります。
インターネット上で出来る手続きや応募もあるので、うまく活用して調節しましょう。
大手の求人は少ない
ハローワークに掲載されている求人は、大手企業のものが比較的少ない傾向があります。
多くの大手企業は、専門の転職サイトやヘッドハンティングサービスを通じて人材を募集することが多いためです。そのため、大手企業や特定の専門職に転職を考えている場合、ハローワークの求人だけに頼るのではなく、他の転職サイト等も併用することが望ましいです。
在職中からの転職でハローワークを上手に使うコツ
在職中にハローワークを活用する際には、いくつかのコツを押さえることが重要です。
ここでは、効果的にハローワークを利用するための5つのポイントについて詳しく説明します。
事前の情報収集
転職活動を始める前に、ハローワークの提供するサービスや求人情報について事前に調べておくことが重要です。
自分のキャリアプランや希望する職種について明確な計画を立てることで、より効率的に求人を探すことができます。ハローワークのウェブサイトやパンフレットを活用して、どのような支援が受けられるかを理解し、計画的に転職活動を進めましょう。
定期的な求人情報のチェック
ハローワークでは日々新しい求人が追加されています。
在職中の忙しい中でも、定期的に求人情報をチェックすることで、自分に適した仕事を見逃すことなく、迅速に応募することが可能です。特に、自分の興味やスキルに合った求人に注目し、新たなチャンスを逃さないようにしましょう。
キャリアカウンセリングの活用
ハローワークでは専門のカウンセラーによるキャリアカウンセリングを受けることができます。
在職中でも、これらのカウンセリングを積極的に利用することで、自身のキャリアプランの見直しや転職に関する具体的なアドバイスを受けることが可能です。特に、履歴書の書き方や面接対策など、転職活動において役立つ情報を得ることができます。
セミナーや研修の活用
ハローワークでは、転職者向けのセミナーや研修プログラムを提供しています。
これらのプログラムを利用することで、転職に必要なスキルを磨いたり、業界の最新動向を学んだりすることができます。在職中に時間を見つけて参加することで、自己成長を促進し、より良い転職先を見つけるための準備を整えることができます。
担当者との良好な関係構築
ハローワークの担当者と良好な関係を築くことも、効果的な転職活動のカギとなります。
定期的に担当者に自分の状況や希望を伝え、適切な求人の紹介を受けることができます。また、転職に関する不安や疑問を相談することで、より具体的かつ有益なアドバイスを受けることが可能です。担当者とのコミュニケーションを通じて、転職活動をよりスムーズかつ効率的に進めることができるでしょう。
退職後の転職でハローワークを使う際のポイント
退職後、失業保険の給付を受けるためにはハローワークにて失業の登録を行い、必要な手続きを完了させることが必要です。
また、ハローワークではキャリアカウンセリングや職業紹介など、転職に役立つ多様なサービスを提供しています。
これらのサービスを積極的に活用することで、新しい職場を見つけるための具体的なアドバイスを受けることができます。
さらに、ハローワークにはさまざまな職業訓練プログラムがあり、これらを通じて新しいスキルを習得することも可能です。職業訓練は、特に新たな分野への転職を考えている場合や、キャリアアップを目指す場合に非常に有効です。
また、ハローワークでは地元企業や中小企業の求人が豊富であるため、地域に根差した仕事を探している場合には大きなメリットとなります。
ハローワークの利用に向いている人・向いていない人の特徴
ハローワークの利用が特に適している人の特徴としては、まず地元での就業を希望する人が挙げられます。ハローワークは地域密着型のサービスを提供しており、特に地元の中小企業や特定の業界に特化した求人情報が豊富にあります。また、初めての転職やブランクがある人、具体的な職種や条件がまだ決まっていない人にとっても、ハローワークの幅広い求人情報とキャリアカウンセリングは大きな支援となります。加えて、キャリアアップやスキルアップを目指して職業訓練を受けたい人にも適しています。
一方で、ハローワークの利用があまり適していない人の特徴としては、専門職や高度な技術を持つ人、特に特定の業界や職種への転職を希望している人が挙げられます。
ハローワークの求人は一般的なものが多く、高度な専門性を要求する職種の求人は比較的少ない傾向にあります。また、迅速な転職を望む人や非公開求人を探している人は専門的な転職エージェントや業界特化型の求人サイトの方が、より自分に合った転職サポートを受けることができるでしょう。
ハローワーク以外の在職中からできる転職活動とは？
転職サイトを利用する
オンラインの転職サイトは、在職中でも手軽に利用できる転職活動の一つで、いま最もメジャーな応募方法です。
幅広い業界や職種の求人情報を提供し、利用者は自宅や職場からでも求人検索や応募が可能です。
また、履歴書や職務経歴書のデジタル登録機能を使って、随時求人へ応募することができるため、在職中でも転職活動をスムーズに進めることができます。
エージェントを利用する
転職エージェントは、個別のキャリア相談や求人紹介、面接のアレンジなど、パーソナライズされたサポートをしてもらえます。
エージェントを利用することで、自分に合った求人や求める条件に合った求人を見つけることができ、専門的なアドバイスも受けられます。在職中の忙しいスケジュールの中でも、エージェントを使うことでは転職活動を効率的に進められます。
ホームページから直接応募する
企業の公式ホームページから直接応募する方法もあります。
特に、大手企業や特定の業界に興味がある場合、企業のウェブサイトを定期的にチェックし、求人情報や募集要項を確認することも大切です。
直接応募は、企業と直接コンタクトを取ることができ、自己PRや意欲を直接伝えるチャンスとなります。
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まとめ
この記事では、在職中にハローワークで行うことができる転職活動について解説しました。
退職前でもハローワークの利用は可能ですが、活用できるサービスは限られてしまうので転職したい職種や業種が決まっている場合は他の転職サービスを使った方がよい場合もあります。
面接練習や職業訓練などハローワーク独自のサービスを使いたい場合は在職中に登録するとスムーズです。
