衛生管理者試験の難易度はどれくらい?合格率や勉強方法を解説!

2024年5月30日更新

衛生管理者試験の難易度はどれくらい?合格率や勉強方法を解説!

衛生管理者試験の難易度は低いのか?衛生管理者に興味がある方なら気になる難易度。このコラムでは、常にニーズのある衛生管理者を目指すために、試験の難易度や合格率、勉強方法まで詳しく解説してきます!

衛生管理者の合格率は国家資格としては高い

衛生管理者試験は、国家資格の中でも比較的合格率が高いと言われています。第一種衛生管理者試験と第二種衛生管理者試験の両方において、各科目の正答率が40%以上であり、総合的な正答率が60%以上であることが合格の基準とされています。試験の合格者数には制限がないため、これらの基準を達成すれば合格となります。

第一種衛生管理者試験の合格率は平均で44.5パーセント

実施年度受験者数(人)合格者数(人)合格率(%)
202268,06631,20745.8
202168,21029,11342.7
202043,15718,91643.8
201968,49832,02646.8
201865,82129,63645.0

第一種衛生管理者試験は、とても人気のある試験で、近年受験する人が増えています。この試験の合格率は、過去5年間の平均でおよそ44.5%です。他の試験と比べても、合格しやすい試験だと言えます。

第二種衛生管理者試験の合格率は平均で52.9パーセント

実施年度受験者数(人)合格者数(人)合格率(%)
202235,19918,08951.4
202136,05717,92249.7
202022,22011,72952.8
201933,55918,51155.2
201832,98517,27152.4

第二種衛生管理者試験も、受験者が増えている人気のある試験です。過去5年間の平均合格率は約52.9%で、国家資格の中ではとても高い合格率です。第一種衛生管理者試験と比べても、合格率は10%ほど高い傾向にあります。

衛生管理者試験の合格率は低下している

衛生管理者試験の合格率の推移

近年、衛生管理者試験の合格率はわずかに低下している傾向が見られます。合格率の低下は、出題の傾向が変化したことが要因として指摘されています。そのため、試験に合格するためには、最新の問題集に取り組んだりするなど、最新の出題傾向を把握することがますます重要となっています。

衛生管理者の難易度は比較的低い

衛生管理者試験の難易度は、一般的な国家資格に比べて比較的低いと言えます。なので試験科目の内容や範囲、問題の出題形式をしっかり理解し、適切に学習すれば、合格は遠い目標ではありません。以下に2種類の試験を紹介します。

第一種衛生管理者試験の難易度は?

第一種衛生管理者試験は、特に公衆衛生学、疫学、環境衛生、労働衛生など、広範な領域にわたる知識を問われる試験です。そのため、広い視野と深い理解が必要とされます。難易度は高めとされていますが、適切な学習計画と継続的な努力により、合格は十分可能です。また、各科目の問題傾向を理解し、効率的に学習を進めることが求められます。

第二種衛生管理者試験の難易度は?

第二種衛生管理者試験は、特に労働衛生や職場の安全管理に関する基本的な知識とスキルを問われる試験です。一部専門的な内容も含まれていますが、全体的に見て第一種衛生管理者試験と比べると難易度はやや低めです。ただし、試験範囲が広く、具体的な事例に基づく問題も多いため、日々の業務で得た経験を活かしつつ、しっかりとした学習が必要です。

衛生管理者の試験内容は

衛生管理者試験の内容は、衛生学、公衆衛生学、疫学、保健医療制度、環境衛生、労働衛生などの幅広い分野をカバーしています。

  1. 衛生学:感染症の予防、食品衛生、水道衛生など、人間の健康を維持・向上させるための知識と技術について理解を深めます。
  2. 公衆衛生学:人々の健康を保つための社会全体の取り組みや制度、方策などについて学びます。
  3. 疫学:疾病の発生、拡大、予防などに関する研究方法や結果の解釈などについて理解を深めます。
  4. 保健医療制度:日本の保健医療制度や政策、それらが個々の健康にどのように影響するかなどについて理解を深めます。
  5. 環境衛生:生活環境が人々の健康に与える影響について、空気汚染、騒音、放射線などの観点から学びます。
  6. 労働衛生:労働環境が労働者の健康に与える影響について、職業病の予防や作業環境の改善などについて理解を深めます。

詳しい試験範囲や科目内容については、試験要項をご覧ください。また、具体的な試験内容は、年度によってやや変わる場合もありますので、それぞれの年度の試験要項や過去問題なども参照すると良いでしょう。

衛生管理者試験に合格するための勉強方法

以下に、衛生管理者試験の勉強方法について説明します。それぞれの方法のメリットや勉強時間の目安について触れていきます。

独学でも大丈夫?

衛生管理者試験は独学でも十分に合格することは可能です。ただし、独学の場合は計画的な学習と自己管理が求められます。必要な教材を揃え、一日の学習時間や学習範囲を決めて効率的に学習しましょう。また、過去問題の活用や模擬試験を行い、自己評価をすることも重要です。

講習・通信講座を利用する方法もある

衛生管理者の試験勉強には、独学の他に、講習や通信講座を利用する方法もあります。これらの方法を利用することで、効率的かつ体系的に学習を進めることができます。

講習は、専門の講師から対面で指導を受けることができ、実務に役立つ実践的な内容が学べます。また、質問がその場でできるため、理解が深まりやすいという特徴があります。直接的なサポートを受けられることで、疑問点をすぐに解決でき、定期的な授業が学習の習慣化を助けるというメリットがあります。

一方、通信講座は自分のペースで学習でき、テキストやビデオ講義など多様な学習素材が提供されるのが特徴です。オンラインサポートも充実しており、時間と場所に縛られずに学習できるため、交通費が不要であることがメリットです。さらに、柔軟に学習計画を立てられる点も大きな利点です。

集中して試験対策に取り組めば一発合格も可能

一発合格は可能ですが、それは十分な学習時間を確保し、適切な学習法を用いた場合です。また、一発合格を目指す場合は、過去問題の理解や模擬試験の活用も重要です。

総勉強時間の目安は100時間程度

衛生管理者試験の勉強時間は、目標とする試験(第一種または第二種)や個々の理解度、学習速度により異なります。しかし、一般的に第一種の勉強時間は100時間程度必要とされているので、試験日までの数ヶ月間で1日あたり2~3時間の学習が推奨されています。第二種の勉強時間の目安は60時間とされています。あくまでも目安なので余裕をもって勉強時間を確保することが大切です。

まとめ

衛生管理者試験の難易度や合格率、試験内容などを見てきました。合格のカギは、適切な学習計画とその実行です。

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株式会社日輪コンテンツ編集チーム
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