派遣・パート・アルバイトの違いを徹底比較!メリット・デメリットも解説

2025年10月9日更新

仕事を探すとき、「派遣」「パート」「アルバイト」という言葉を見て、その違いがよく分からず迷った経験はありませんか? 実は雇用関係から給与、働き方の自由度まで、その特徴は大きく異なります。 本記事では、これら3つの雇用形態の基本的な違いから、給与・社会保険といった待遇面、さらには自分に合った働き方の選び方までを徹底解説します。転職や就職を考えている方はもちろん、雇用形態の変更を検討している方にも役立つ情報をお届けします。

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派遣・パート・アルバイトの基本的な違い

雇用関係の違い(誰と契約を結ぶか)

最も大きな違いは、派遣は派遣会社と雇用契約を結び派遣先企業で働くのに対し、パート・アルバイトは働く企業と直接雇用契約を結ぶ点です。この雇用関係の違いが、給与支払いや福利厚生、トラブル対応などあらゆる面に影響を与えます。

派遣社員の場合、雇用主は派遣会社です。実際に働く場所は派遣先企業ですが、給与の支払いや社会保険の手続きは派遣会社が行います。一方、パート・アルバイトは働いている会社が直接の雇用主となり、すべての労務管理をその会社が行います。

この違いにより、トラブルが発生した際の相談先も異なります。派遣社員は派遣会社の担当者に相談しますが、パート・アルバイトは職場の上司や人事部に直接相談することになります。

法律上の位置付けと呼び方の違い

法律上、派遣社員は「労働者派遣法」で保護されています。 パートタイマーやアルバイトは「パートタイム・有期雇用労働法」の対象となります。(※注釈:2020年の法改正で名称と内容が更新されました)。正社員との不合理な待遇差をなくす「同一労働同一賃金」の考え方が適用されます。

パートタイマーは「パートタイム労働法(短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律)」の対象となります。正社員との均等・均衡待遇が求められ、不当な差別は禁止されています。

興味深いことに、「アルバイト」という言葉に法律上の定義はありません。実態としてはパートタイマーと同じ扱いで、主に以下のような使い分けがされています。

  • パート:主婦層や中高年層が中心の継続的な短時間労働
  • アルバイト:学生や若年層が中心の臨時的な労働

仕事の見つけ方と応募方法の違い

仕事の見つけ方も大きく異なります。派遣の場合は、まず派遣会社に登録する必要があります。登録後、派遣会社のコーディネーターが希望に合った仕事を紹介してくれます。応募から面接の調整まで、派遣会社がサポートしてくれるのが特徴です。

パート・アルバイトは、求人サイトや店頭の募集を見て直接応募します。履歴書の準備から面接の日程調整まで、すべて自分で行う必要があります。最近はWeb応募が主流になり、スマートフォンから簡単に応募できるようになりました。

働き方の特徴と違い

派遣社員の働き方は、契約期間が明確に定められているのが特徴です。3ヶ月、6ヶ月といった期間で契約を更新していきます。同じ職場で働ける期間は原則3年までという制限もあります。

パート・アルバイトは、期間の定めがない場合が多く、本人が希望すれば長期間同じ職場で働き続けることができます。シフト制が一般的で、週2〜3日や1日4時間といった柔軟な働き方が可能です。

給与・待遇面での違い

給与形態と平均時給の違い

給与の支払い元が異なることは先述しましたが、平均時給にも差があります。差が生じる理由は、派遣会社が企業に対して専門性の高い人材を提供していることや、派遣会社のマージンが含まれているためです。ただし、業種や地域によって大きな差があり、一概にどちらの方が高いとは言えません。

昇給・賞与の可能性の違い

昇給や賞与の面では、パート・アルバイトの方が有利な場合があります。長期間働いていれば、時給アップや賞与支給の可能性があります。実際、大手小売業では、パートタイマーにも年2回の賞与を支給する企業が増えています。

派遣社員の場合、派遣先での昇給は基本的にありません。時給を上げるには、派遣会社と交渉するか、より高時給の案件に移る必要があります。賞与も支給されないケースがほとんどです。

交通費支給の違い

2020年の労働者派遣法改正により、派遣社員にも交通費が支給されるようになりました。これにより、派遣・パート・アルバイトともに交通費は支給されるのが一般的になっています。

有給休暇の違い

有給休暇は、すべての雇用形態で法律上の権利として保障されています。6ヶ月継続勤務し、全労働日の8割以上出勤すれば、以下の日数が付与されます。

  • 週5日勤務:10日
  • 週4日勤務:7日
  • 週3日勤務:5日

雇用形態に関わらず有給休暇を取得する権利は平等に保障されています。しかし、契約期間や職場の環境によって、現実的な取得のしやすさに差が出ることがあります。

社会保険・税金面での違い

社会保険(健康保険・厚生年金)の加入条件

社会保険の加入条件は段階的に拡大されています。2025年9月現在、以下の条件を満たせば、雇用形態に関わらず加入義務があります。

  • 週20時間以上勤務
  • 月額賃金8.8万円以上
  • 2ヶ月を超える雇用見込み
  • 学生でない
  • 従業員51人以上の企業 (※重要:2024年10月から適用範囲が拡大されました)

厚生労働省:社会保険適用拡大特設サイト

派遣社員の場合は派遣会社の社会保険に、パート・アルバイトは勤務先の社会保険に加入します。

雇用保険の加入条件

雇用保険は、週20時間以上勤務し、31日以上の雇用見込みがあれば加入対象となります。これも雇用形態による違いはありません。

失業した際の基本手当(失業保険)の受給要件は、離職前2年間に12ヶ月以上の被保険者期間が必要です。派遣社員の場合、派遣会社での雇用が継続していれば、派遣先が変わっても被保険者期間は通算されます。

税金の仕組みと違い

所得税や住民税の仕組みに、雇用形態による違いはありません。ただし、源泉徴収の方法に違いがあります。

  • 派遣:派遣会社が源泉徴収・年末調整
  • パート・アルバイト:勤務先が源泉徴収(年末調整は条件による)

月収88,000円未満の場合、源泉徴収されないことが多いですが、年間103万円を超えると確定申告が必要になる場合があります。

派遣のメリット・デメリット

派遣で働くメリット5つ

「派遣のメリット・デメリットは?」派遣は高時給で様々な職場経験ができる一方、雇用の不安定さがデメリットです。専門性を活かしたい人や、ライフスタイルに合わせて働きたい人に向いています。

具体的なメリットは以下の通りです。

  1. 高時給の可能性:専門スキルがあれば、時給2,000円以上も可能。事務職でもパート・アルバイトより高い傾向がある。
  2. 多様な職場経験:様々な企業で働くことで、幅広いスキルと人脈を得られる。大手企業で働くチャンスもある。
  3. スキマ時間の活用:短期案件も多く、「3ヶ月だけ働きたい」といったニーズにも対応できる。
  4. 正社員並みの社会保険:条件を満たせば、健康保険・厚生年金・雇用保険にフルで加入できる。
  5. スキルアップの機会:派遣会社の研修制度を活用し、無料でスキルアップできる。

派遣で働くデメリット5つ

  1. 雇用の不安定さ:契約期間が決まっており、更新されない可能性があります。3年ルールにより、同じ職場で長期間働けない。
  2. 派遣先との温度差:派遣先の社員との間に見えない壁を感じることがある。
  3. 長期的なキャリア形成の難しさ:職場が頻繁に変わるため、一貫したキャリアを築きにくい面がある。
  4. 賞与(ボーナス)や退職金がない場合が多い:時給は比較的高くても、正社員のように年2回の賞与や、勤続年数に応じた退職金が支給されないケースがほとんど。
  5. 福利厚生の制限:派遣先企業の福利厚生施設は使えても、社員旅行や忘年会などのイベントには参加できないことが多い。

派遣に向いている人の特徴

  • プライベートを重視したい人
  • 様々な企業で経験を積みたい人
  • 専門スキルを持っている人
  • 人間関係のしがらみを避けたい人
  • 期間限定で働きたい人

パート・アルバイトのメリット・デメリット

パート・アルバイトで働くメリット5つ

「パート・アルバイトのメリット・デメリットは?」柔軟な働き方ができ、地元で長期間働ける一方、時給が低めでキャリアアップが限定的です。家庭や学業と両立したい人、地域に根ざして働きたい人に最適です。

  1. 働く時間の柔軟性:週2日、1日3時間といった短時間勤務が可能。シフトの融通も利きやすい。
  2. 家庭との両立のしやすさ:子供の学校行事や家族の都合に合わせて勤務調整できる。
  3. 地元密着型の仕事:自宅近くで働けるため、通勤時間を短縮できる。地域のコミュニティにも参加しやすい。
  4. 人間関係の継続性:同じ職場で長く働けるため、安定した人間関係を築ける。
  5. 負担の少ない責任範囲:正社員ほどの責任を負わず、決められた業務に集中できる。

パート・アルバイトで働くデメリット5つ

  1. 低時給の傾向:最低賃金に近い時給が多く、派遣と比べると収入が少なくなりがち。
  2. キャリアアップの限界:昇進の機会が限られ、給与の大幅アップは期待しにくい。
  3. 社会保険適用外の可能性:短時間勤務の場合、社会保険に加入できないことがある。
  4. 雇止めのリスク:業績悪化時には、パート・アルバイトから人員削減される可能性がある。
  5. スキル向上の機会不足:単純作業が中心で、新しいスキルを身につける機会が少ない場合がある。

パート・アルバイトに向いている人の特徴

  • 家庭や学業を優先したい人
  • 地元で働きたい人
  • 長期的に同じ職場で働きたい人
  • 人と接することが好きな人
  • 副業として働きたい人

雇用形態による働き方の柔軟性の違い

勤務時間・シフトの融通性

派遣社員は、契約で勤務時間が固定されているケースが多く、急な変更は難しい傾向があります。ただし、「週3日勤務」「時短勤務」といった条件で最初から契約することは可能です。

パート・アルバイトの最大の強みは、シフトの融通性です。「来週は子供の行事があるから休みたい」といった要望も、事前に伝えれば対応してもらえることが多いです。

長期・短期の働き方の違い

派遣は期間を区切って働きたい人に適しています。「半年だけ」「1年だけ」といった働き方が可能で、契約満了で円満に終了できます。

パート・アルバイトは、期間の定めのない雇用契約が多く、本人が希望し、働き続けることが可能であれば年齢にかかわらず長期間働くことができます。

掛け持ち・副業のしやすさ

派遣社員の副業は、派遣会社の就業規則によります。最近は副業OKの派遣会社も増えていますが、事前確認が必要です。

パート・アルバイトは、複数の職場を掛け持ちしやすいのが特徴です。「平日は事務、週末は飲食店」といった働き方も可能です。

働く場所の選択肢と通勤の関係

派遣は、派遣会社が紹介する案件から選ぶため、希望の勤務地で仕事が見つからないこともあります。ただし、大都市圏では選択肢が豊富で、駅近の大手企業で働けるチャンスもあります。

パート・アルバイトは、自宅から通いやすい場所を選んで応募できます。地域密着型の求人が多く、徒歩や自転車通勤も可能です。

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製造工場の仕事に興味がある方には、派遣という働き方がおすすめです。
派遣には製造工場のお仕事がたくさんあり、すぐに仕事を始めることができます。
更に、派遣の魅力の一つは、未経験OKであっても世界的有名な大手メーカーで勤務することが可能なことです。

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正社員への道:雇用形態ごとのキャリアパス

派遣から正社員になるルート

派遣から正社員を目指すには、主に2つのルートがあります。

  • 紹介予定派遣
    最も確実性が高いルートです。これは、最初から正社員になることを前提とした働き方で、派遣期間を経てから、あなたと派遣先企業の双方が合意すれば正社員として直接雇用されます。
  • 派遣先での直接雇用
    通常の派遣スタッフとして働いている中で、あなたの勤務態度やスキルが評価され、派遣先企業から直接雇用されるルート。ただし、3年ルールや派遣会社との調整が必要です。

パート・アルバイトから正社員になるルート

パート・アルバイトから正社員へステップアップするための正社員登用制度を設けている企業もあります。

これは、長期間にわたって真面目に勤務し、職場での信頼を得た従業員に対して、正社員になる機会を与える制度です。登用されるための条件は企業によって様々で、「登用試験」が課されたり、「上司からの推薦」が必要だったりと、具体的なルートは異なります。

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まとめ:自分のライフスタイルに合った雇用形態を選ぼう

派遣社員は、スキルを活かして比較的高時給で、期間を決めて集中して働きたい方や、キャリアチェンジを目指す方に向いています。
一方、パート・アルバイトは、柔軟なシフトで家庭や学業と両立させながら、地元で腰を据えて長く働きたい方に最適な働き方です。

大切なのは、今の自分の状況と将来の目標を明確にして、最適な雇用形態を選ぶことです。また、一度選んだ雇用形態にこだわる必要はありません。ライフステージの変化に応じて、柔軟に働き方を変えていくことが、充実したキャリアを築く秘訣です。

あなたに合った雇用形態で、充実したワークライフを送ってください!

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執筆・編集

株式会社日輪コンテンツ編集チーム
株式会社日輪コンテンツ編集チームは、製造工場に関する情報を発信する専門チームです。工場で働くための資格や仕事内容、面接のコツなど、求職者に役立つ情報を提供しています。
株式会社日輪は、東海三県を中心に全国で展開し、製造・物流・技術・事務など多分野への人材派遣と業務請負に携わっています。