ピッキング作業の種類を解説!きついと言われる理由や魅力、仕事内容を解説!

2024年4月10日更新

倉庫のピッキング作業とは?仕事内容やメリット・デメリット・作業のコツを解説

倉庫や工場で常にニーズがあるのがピッキングの仕事です。今回は、初めてピッキング作業をお考えの方に向け、ピッキングの仕事内容やメリット・デメリット、向いている人の特徴などについて解説していきます。

ピッキング作業とは?

ピッキング作業とは、倉庫などにある商品の中から、伝票や指示書に書かれた物を選び出していく仕事のことです。

ピッキングの方法は、作業員が倉庫や物流センター内を回って必要な商品を探して集める汲み取り式と呼ばれる方法と、担当する商品を各発送先の箱にいれていく種まき式と呼ばれる方法の2種類があります。

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ピッキングで取り扱う商品


ピッキングで扱われる商品の範囲は、とても広いです。日々の生活でよく使われるものから、特定のニーズを満たす特殊なアイテムまで、さまざまな商品がピッキングの対象となります。中でも特に取り扱いが多いのは、読書材料から最新のベストセラー、学術関連の専門書まで多岐にわたる「本」、日持ちする非常食や健康食品、日々の料理に欠かせない「食品」、そして生活を快適にするための「日用品」などです。

これらは、オンラインショッピングの増加とともに、日々のピッキング作業で最も頻繁に取り扱われる商品群となっています。ピッキング作業の効率化は、これらの商品をいかに迅速かつ正確に顧客に届けるかに直結しており、物流の最前線で重要な役割を果たしています。

ピッキング作業の種類別の仕事内容

ピッキング作業の種類は大きく「摘み取り方式」と「種まき方式」に分類することができます。

摘み取り方式(オーダー別ピッキング・シングルピッキング)

摘み取り方式は、伝票や指示書に従って、納入先ごとに必要な商品を取り集めるピッキングのことで、「オーダー別ピッキング」や「シングルピッキング」とも呼ばれます。1つの注文単位でピッキングの指示が出されるので、作業員は指示に従って商品を集めてきます。

一緒に梱包される商品をまとめて集めてくる方式なので、商品を集め終わると同時に仕分けも完了していることになります。そのため、梱包や出荷など次の工程にスムーズに流しやすいというメリットがあります。一方で、ピッキングにミスがあった場合に自分以外の人が気付きにくいのは、摘み取り方式のデメリットだと言えるでしょう。摘み取り方式は、主にネットショッピングをした個人向けの商品をピッキングする際など、納入数が少ない場合に用いられます。

種まき方式(トータルピッキング)

種まき方式は、複数の注文をまとめて、その合計数の商品を種類ごとに集めてくるピッキングのことで、「トータルピッキング」とも呼ばれます。注文をまとめる単位は、納入先の地域別、発送時間別など様々です。

種まき方式でピッキングしてきた商品は、その後、注文ごとに仕分ける作業が必要になります。商品ごとに合計数で集められてきたものを別の担当者が仕分けるため、仕分けの段階で商品に過不足があれば気付くことができます。摘み取り方式に比べてミスに気付きやすいのは、種まき方式のメリットだと言えるでしょう。種まき方式は、主に少ない品数で大量の出荷をする場合に用いられます。

ピッキング作業のデメリット・つらさ

ピッキング作業は重い商品もある

ピッキングする商品は工場・倉庫によって異なりますが、なかには重量のある商品もあります。重い商品を運搬するときは台車やカートを使いますが、積み降ろしの際は自分で持ち上げる必要があるため、それなりの重労働になります。

ピッキング作業はプレッシャーがある

ピッキング作業ではスピードが求められるケースが多々あります。そのため、時間に追われるプレッシャーを負担に感じる人もいるようです。

ピッキング作業は冷暖房があまり期待できない

工場や倉庫は冷暖房がないところもありますし、冷暖房があっても広い構内ではそれほど効果を感じられません。そのため、夏場の暑さや冬場の寒さがつらいと感じる人もいるようです。また、食品のピッキング作業では冷蔵倉庫や冷凍倉庫の中で仕事をするケースもあります。寒いのが苦手な人は避けたほうが良いでしょう。

ピッキング作業のメリット・魅力

ピッキング作業は健康的に働ける

ピッキング作業は工場・倉庫の中を歩き回るので、仕事を通して体を動かすことができます。デスクワークに比べると、一日の歩行距離や歩数には大きな差が出るはずです。運動不足を解消したい人やダイエットをしたい人にとっては一石二鳥。大きな効果を感じられるでしょう。

ピッキング作業は未経験でも働ける

ピッキング作業は基本的にシンプルな仕事であり、特別なスキルや経験は不要です。マニュアルも完備されているので、未経験者でも比較的早く戦力となって働くことができます。

ピッキング作業は給料アップが見込める

ピッキング作業は夜勤も多く、夜勤に入れば夜勤手当が支給されます。また、ピッキング作業はフォークリフトの操作が求められる職場もあります。そのような職場ではフォークリフト免許を取得することで資格手当が支給されるため、さらに給料アップにつながります。

ピッキング作業は日払い・週払いの求人もある

ピッキング作業は、給料の日払い・週払い可の求人が比較的多くあります。急な出費の予定がある方などは、日払い・週払いに対応したピッキングの求人を選ぶのが良いでしょう。

ピッキング作業のコツ・求められること

商品の場所を把握する

ピッキング作業のコツの一つが、倉庫・工場の「どこに何が置いてあるのか?」を把握することです。商品の場所を把握できていれば、ピッキング作業を効率化でき、スピードも格段に早くなるでしょう。規模の大きい倉庫・工場ほど、作業効率アップにつながるはずです。

最短ルートを導き出す

商品の場所を把握することにも関連してきますが、最短ルートを導き出すのもピッキング作業のコツの一つです。それぞれの商品の位置関係をイメージし、どのような順番でピッキングすればムダがないのかという観点で最短のピッキングルートを導き出すことが重要です。

商品の数え方を工夫する

ピッキング作業では、数を素早く数えられる能力も重要です。1つずつ数えるだけでなく、商品がまとまっている個数などに合わせて、3の倍数で数えたり、5の倍数で数えたり、ケース単位で数えたりと、まとまりで数えられるようになるとピッキングのスピードは早くなります。ただし、スピードを優先するあまり正確さが犠牲になってはいけません。

ピッキング作業の給料(時給・月収・年収)

求人情報専門検索エンジンのIndeed(インディード)によると、日本の「ピッキング」の平均給与は以下のとおりです。

  • 年収:3,496,970円
  • 月収:247,591円
  • 時給:1,229円

※参考:日本でのピッキングの平均給与|求人情報専門検索エンジンindeed(2023年1月10日更新)

カカクコムが運営する求人に特化した検索エンジン「求人ボックス」によると、「ピッキング」の仕事の平均年収は約360万円となっています。また、派遣社員の平均時給は1,230円、アルバイト・パートの平均時給は1,027円となっています。

※参考:ピッキングの仕事の平均時給は1,230円/平均年収は360万円!|求人ボックス(2023年1月4日更新)

まとめ

ジョブ派遣は、派遣会社(株式会社日輪)が運営している求人サイトで、製造業・派遣社員のお仕事を中心にご紹介しています。独自の研修をご用意していますので、工場での仕事が初めての方も安心してご応募いただけます。ピッキングに関する工場派遣求人もご紹介していますので、ぜひ自分に合ったお仕事を見つけてください。

>> 工場派遣「ピッキング」の求人はこちら

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