京浜工業地帯で工場勤務!特徴や歴史、働くメリットまで解説

2023年12月11日更新

京浜工業地帯で工場勤務!特徴や歴史、働くメリットまで解説

京浜工業地帯は東京と神奈川を中心に横たわる工業地帯で、日本の4大工業地帯の一つとして有名です。数多くの工場が建ち並んでおり、工場求人も数多くあります。今回は、東京・神奈川で工場勤務をお考えの方に向け、京浜工業地帯の特徴や京浜工業地帯で働くメリットなどを解説していきます。 

京浜工業地帯とは?

京浜工業地帯は、東京、川崎、横浜を中心とした東京湾西岸の臨海地域から内陸部に広がる工業地帯です。一般的には、東京湾西岸から東は松戸、柏、北はさいたま、上尾、西は昭島、八王子、相模原、南は藤沢、平塚、秦野の各市に及ぶ一帯を京浜工業地帯と言います。 

ただし、第二次世界大戦後は経済の高度成長にともない、京浜工業地帯にあった工場が各地に分散し、東京湾北東岸の京葉工業地域も発展してきました。そのため、広義には京葉工業地域も包含し、東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県(南関東全域)を京浜工業地帯と呼ぶこともあります。 

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京浜工業地帯の工業の特徴は?

京浜工業地帯の製造品出荷額は、26兆4,195億円で全国5位となっています(2018年)。もともと、京浜工業地帯では鉄鋼や石油化学などの重工業が発展しました。京浜工業地帯は海に面していて多くの港があり、鉄鋼石や石油など重量のある原料を運びやすいというのが大きな理由です。また、東京・横浜という大消費地に近く、製品を輸送するのに便利なことから自動車製造などの機械工業も発展しました。 

2017年のデータによると、京浜工業地帯の出荷額のうち49.4%を占めるのが機械産業であり、次いで17.7%を占めるのが化学産業です。いずれも、全国の工業地帯・工業地域のなかで第2位の出荷額となっています。また、印刷業が盛んなのも京浜工業地帯の特徴で、全国の印刷業の出荷額の約4分の1を京浜工業地帯が占めています。 

京浜工業地帯の歴史

埋め立てによる工業用地の形成

京浜工業地帯が本格的な発展を遂げたのは、海を埋め立てて工業用地を作り出し、大型船が横付けできる港を整備してからです。東京は明治期から臨海部の埋め立てが始まっており、芝浦などの隅田川河口部や荒川河口部などが次々に埋め立てられていきました。横浜・川崎は、明治期、浅野財閥の創始者で京浜工業地帯の生みの親と言われる浅野総一郎らが鶴見区に「鶴見埋立組合」を設立して埋め立てを開始。このような埋立地に続々と造船所や製鉄所が建設され、重工業を中心に工業地帯として発展していきました。 

東京から川崎・横浜への拡大

大正期になると、第一次世界大戦の軍需によって京浜工業地帯は発展します。関東大震災が大きなきっかけとなり、多くの工場が東京から横浜・川崎へ移転し、京浜工業地帯は完全に横浜まで広がりました。また、満州事変が起こると軍需産業はさらに成長。特に、造船・自動車産業は政府の支援を受けて大きく発展しました。 

戦災からの復興

太平洋戦争が始まると、京浜工業地帯は空襲によって壊滅的な打撃を受けます。終戦後は米軍による接収がおこなわれ、工業活動は停滞しました。しかし、朝鮮戦争が起こると停滞していた工業活動が再び動き始め、高度経済成長期に突入。鉄鋼・非鉄金属・エネルギー産業が伸び始め、それに合わせて港湾設備・道路などの産業基盤も整備され、京浜工業地帯は一大工業地帯へと発展していきました。 

工場の郊外への拡散

1960年頃になると、工場や人口が集中した京浜工業地帯において、土地の高騰、工業用水の不足、道路の渋滞などの問題が生じ始めます。特に、川崎公害などの環境問題は社会問題になりました。その後、公害防止関係法が制定されたことで、多くの工場が中心部を離れ、埋立地や郊外へと移転することになります。 

京浜工業地帯の今

近年は、東京・横浜の人口増加にともない、臨海部にも住宅地や商業地が増えました。これにより、京浜工業地帯でも工場用地が不足し、他のエリアへ移転する工場が増えていきました。移転先となったのが、栃木県や群馬県などの内陸部です。北関東の内陸部は広い土地を確保しやすいうえ、高速道路網が整備されています。アクセスの良さや輸送メリットに目を付けた多くの企業が、工場の移転先に北関東を選びました。 

このような経緯があり、京浜工業地帯は徐々に衰退していきます。かつて京浜工業地帯は日本一の製造品出荷額を誇っていましたが、1999年には中京工業地帯に次いで2位になりました。2006年には阪神工業地帯に逆転され3位に。2018年の製造品出荷額は26兆4,195億円で、全国の工業地帯・工業地域のなかで5位となっています。ちなみに、1位~4位は以下のとおりです。 

1位:中京工業地帯(60兆2,425億円) 
2位:阪神工業地帯(34兆5,443億円) 
3位:関東内陸工業地域(32兆8,022億円) 
4位:瀬戸内工業地域(32兆3,038億円) 

※工業統計2018年実績 

京浜工業地帯で働くメリットは?

京浜工業地帯で働くメリットとして挙げられるのが以下の点です。 

首都圏へのアクセスが良い

京浜工業地帯は首都圏へのアクセスが抜群です。公共交通機関やインフラが発達しているため、工場で働く人にとっては都心部からでも通勤しやすいのがメリットです。たとえば、数多くの工場が建ち並び、工場夜景ブームの火付け役にもなった川崎は、川崎駅-東京駅が最短18分、川崎駅-新宿駅は最短34分、川崎駅-品川駅は最短10分と非常にアクセスが良く、仕事に行くにも遊びに行くにも便利です。

様々な業種の工場がある

特定の工業に特化した工業地帯が多いなか、京浜工業地帯は機械工業や化学工業など、様々な工業が栄えている点に特徴があります。重工業だけでなく、食品工業、繊維工業、製紙・パルプ工業、印刷業など軽工業の工場もたくさんあります。工場勤務を検討している人にとっては選択肢が多く、自分に合った工場を見つけやすいのが京浜工業地帯です。 

収入アップを求めた転職時のポイント!

資格や実務経験があればよりお仕事選びがしやすくなりますが、未経験の場合でも採用をする職場も多く存在します。
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まとめ

ジョブ派遣は、派遣会社(株式会社日輪)が運営している求人サイトで、製造業・派遣社員のお仕事を中心にご紹介しています。独自の研修をご用意していますので、工場での仕事が初めての方でも安心してご応募いただけます。 

上述のとおり、大正期・昭和期と大いに栄えた京浜工業地帯でしたが現在は下火です。今、全盛を誇っているのが中京工業地帯であり、出荷額を見ても、工場数・従業員数を見ても、日本最大の工業地帯となっています。ジョブ派遣は、中京工業地帯(愛知・三重・岐阜)の工場求人も多数ご紹介していますので、日本一の工場地帯で働きたい方はぜひチェックしてみてください。 

参考: 
調査の結果|工業統計調査|経済産業省 
京浜工業地帯とは – コトバンク 
京浜工業地帯 – Wikipedia 

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