期間工と無期雇用派遣どちらがイイ?
2022年10月6日更新

大手企業の期間工と派遣会社の無期雇用派遣の違い
トヨタ自動車を始め多くの製造業では期間工を募集しています。
また、派遣会社でも無期雇用派遣として同じ企業で募集をしています。
実際に仕事をする上でどちらが良いのでしょうか?
人それぞれの考え方があります。
実際の違いを見てみましょう!
期間工って何?
製造業の期間工は有期契約の契約社員の事をいいます。
雇用期間の定めがあり、多くの場合は2年11ヶ月又は4年11ヶ月で満了という形を迎えます。
これは、労働契約法の中で定められている
「反復更新されて通算5年を超えた場合は労働者が申し出ることによって、
正規雇用(無期契約)へ変更しなければならない」
というルールに基づき、5年を超えない範囲で契約を結ぶ企業が多い為です。
その後、6ヶ月間のクーリング期間を空けると再度入社が可能になります。
クーリング期間とは、期間満了後(退職後)から再度同じ企業で入社するまでの間が6ヶ月の空白期間を必要とする制度です。
クーリング期間の対象は6ヶ月以上の勤務となっており、6ヶ月未満で退職した場合はクーリング対象とはなりません。
また、元々1年以内の契約期間の場合はクーリング期間の対象外となります。
クーリング期間内であったとしても同じ企業でなければ勤務する事は可能です。
期間工から正社員を目指す事は出来る?
大手企業の期間工で勤務する場合の多くは、「正社員」「お金」のどちらかに重きを置く人に分けられます。
第一に、前者の場合正社員となれる確率は10%前後となります。
残り90%の方は期間満了や期間途中での退社となりますので製造現場の期間工から正社員を目指す場合はこの数値を覚えていてください。
第二に、期間満了で300万の満了金をもらえたり途中の契約更新で更新手当をもらえたりと、年収で考えても500万以上稼ぐ事が出来ます。
したがって、3年間頑張ると1500万以上の収入を得る事が出来ます。
お金を稼ぎながら正社員を目指すという道もありますね!
無期雇用派遣とは?
無期雇用派遣とは派遣会社の雇用期間が無期(雇用期間の定めがない)で、
派遣期間は派遣先との契約により有期契約となる雇用形態です。
しかし、派遣会社と結ぶ雇用期間は無期契約なので、定年制度のある企業であればその期間まで雇用される形となります。
派遣先については、派遣期間終了後に別の派遣先へ移動となるケースもあります。
さらに、無期雇用派遣の場合は期間工とは違いクーリング制度の適用はありません。
期間工と無期雇用派遣どちらがメリットあるの?
期間工は日給制の所が多く手当として支給される項目が多数あります。
したがって、一日休んでしまうと手当が減額されてしまいます。
その一方で、無期雇用の場合は時給制や月給制の所が多く基本給が高い特徴があります。
つまり、無遅刻無欠勤で3年間勤務出来る方は期間工を選択を選択した方が良く、
少しでも欠勤や病気の心配がある方であれば無期雇用派遣を選択した方が良いのかもしれません。
大手直接雇用の期間工、同様に、派遣会社の無期雇用派遣、両方とも一長一短があります。
期間工については正社員になれる確率が10%です。つまり、残りの90%の方は6ヶ月のクーリング期間が発生してしまいます。
クーリング期間中終了後にもう一度雇用される保証はどこにもない為、また一から就職活動をしなければなりません。
その一方で、無期雇用派遣の場合は派遣会社の就業規則にある定年まで雇用される可能性があります。
したがって、長期安定となると無期雇用の方が安定する確率が上がります。
